1月第1週、市場には再びポジティブなセンチメントが戻りつつあり、アルトコインの回復が進んでいる。ただし、この反発が持続するかどうかには依然として疑問が残る。
いくつかのアルトコインでは、デリバティブデータが過去に大量の清算を引き起こした危険水域に近づいており、大規模清算の引き金となる可能性がある。どのアルトコインが注目されているのか。
Sponsored1. イーサリアム(ETH)
今週はイーサリアム(ETH)のロングポジションを支える上昇要因が多数存在する。新規ETH保有者数が急増しているほか、イーサリアムのステーキング申し込みキューが出金キューを上回っている。オンチェーンイーサリアム取引も約10年ぶりの最高水準に達している。
これにより、トレーダーはロングポジションへの資金投入とレバレッジを強めている。潜在的なロング清算額はショートを大きく上回っている。
しかし、警戒すべき指標がひとつ浮上している。ETHの推定レバレッジ比率が過去最高値となっている。
この比率は、取引所の未決済建玉をコインの保有残高で割った値だ。トレーダーが平均してどの程度レバレッジをかけているかを示す。値が上昇するほど、より多くの投資家がデリバティブ取引で高レバレッジのリスクを取っていることを意味する。
長期投資家は短期的な強気要因による利益を期待できるかもしれない。ただし、レバレッジ上昇は深刻な警告となる。ETHではいつでも大規模な清算イベントが発生する可能性がある。
今週ETHが2800ドル台まで下落した場合、ロングの潜在的清算額は58億ドルを超える可能性がある。
Sponsored Sponsored2. ビットコインキャッシュ(BCH)
ベテラン投資家ピーター・ブラント氏は最近の見通しでビットコインキャッシュについて言及。BCHが重要な650ドルのレジスタンス水準に近づいており、これを突破すれば新たな高値レンジに移行する可能性があると指摘した。
BeInCryptoの直近のレポートでも、BCHのさらなる上昇を後押しする複数の要因が取り上げられている。
デリバティブトレーダーも同様に強気な見方をしているようだ。ショートよりもロングのレバレッジ資金配分を増やしている。
だが、Coinglassのデータでは別の大きな懸念も浮かび上がる。BCHの建玉は過去最高の9億8000万ドルに達している。
Sponsored過去にはBCHの建玉が6億ドルを上回ると、その後急激かつ長期的な価格調整が発生してきた。
さらに、BCHは強力な650ドルのレジスタンス付近で推移している。このため、いつ利益確定圧力が強まってもおかしくない状況。
今週BCHが570ドル水準まで下落した場合、累計ロング清算は8000万ドルを超える可能性が高い。
3. ペペコイン(PEPE)
1月初旬の資金フローにより、ミームコインへの資金移動が見られるようになった。新たなミームコインブームへの期待も復活している。
Sponsored Sponsored最近ではPEPEの時価総額が2026年に690億ドルに達する可能性があるとの予測も出ており、同トークン周辺のセンチメントも向上している。
PEPEの清算マップによれば、価格が0.00000613ドルまで下落した場合、ロングの清算額は1500万ドル超になる見通し。これは現在値からおよそ10%の下落となる。
このシナリオは依然として妥当性がある。PEPEは年初から70%以上上昇している。初期購入者はすでに利益が出ており、市場に懐疑的な見方が残る中で利益確定に動く可能性がある。
さらに、アナリストはエリオット波動理論による修正の可能性を警告している。PEPEはすでに上昇の第3波を完了した可能性があると指摘されている。
暗号資産市場は今後も地政学的リスクの高まりにより、引き続き高いボラティリティに直面する見通し。2025年に発生した15兆円超の清算を招いた過ちから学ばなければ、2026年にも同様の損失が繰り返される恐れがある。