自己学習型の分散AIネットワークを掲げる新トークン「Allora(ALLO)」は11日、コインベースとバイナンスに同時上場するも初日の取引で急落した。初値は約1.60ドルだったが、CoinGeckoによると一時0.58ドルまで下落した。
バイナンスのエアドロップ受領者や初期購入者が報酬を売却したことが、急落の一因とみられる。
Sponsoredコインベースとバイナンスの上場状況
コインベースは、2025年11月11日にALLO-USDの現物取引をサポートし、対象地域のユーザーにアクセスを許可。
この上場は、バイナンスがAlloraを58番目のHODLerエアドロッププロジェクトとして導入したのと同時。
バイナンスは15万ALLOトークン(総供給量の1.5%)を、10月23日から25日の間にSimple EarnやOn-Chain YieldsプログラムにBNBをロックしたユーザーに配布。
しかし、これらのエアドロップおよび解除されたトークンの大部分が上場直後に市場に流入し、各取引所で売り圧力を加える結果に。
Allora(ALLO)とは何か
Alloraは分散型AIネットワークとして、独立した機械学習モデル「ワーカー」が特定のトピックに予測を提出することで調整を行う。
これらの予測は「レピュータ」によって評価され、正確さと貢献の質に基づいて報酬を得る。
プラットフォームは、ゼロ知識機械学習(zkML)を使用して、機密データを明かすことなく出力を検証する。
そのアーキテクチャは、推論消費、合成と評価、合意と検証の3層から成る。
ALLOトークンは、AI推論サービスの支払い、ステーキング、ガバナンス、モデル報酬に力を発揮。
プロジェクトは最大10億ALLOの供給を持ち、初期には2億500万が流通し、完全希薄化時評価は約468億ドルに達する。Polychain CapitalやFramework Venturesのような著名投資家が支援。
価格の下落は初期保有者がエアドロップを短期的な利益として扱っていた可能性を示唆。
トレーダーはAlloraの分散型インテリジェンスネットワークの実際の採用を待つ可能性がある。