最近「アルトコイン」という用語がGoogleトレンドで急上昇し、過去最高値(ATH)に達した。しかしわずか1週間で検索量は急減した。これにより大きな疑問が浮上した。「アルトコインシーズン」とは、単なる短命な幻想だったのか。
アルトコインシーズンのブーム、Googleトレンド急落で沈静化
多くの投資家はGoogleトレンドを個人投資家の関心を測る指標とみなしている。歴史的に、暗号資産関連ワードがGoogleでトレンド入りすると、関連銘柄に資金が流入してきた。
ところが8月、異常な動きが発生。米国のデータでは「アルトコイン」検索が最高値を記録したが、わずか1週間で底へ急落した。

これは米国に限らず世界規模でも同様だった。検索スコアは100からわずか1週間で16に急落。「アルトシーズン」や主要アルトコイン名でも同じパターンが見られた。

アルトシーズンのGoogle検索は、束になったミームコインよりも速くポンプ・アンド・ダンプされた
このチャートは、アルトコインシーズンが始まると同時に終わった可能性を示している。アルトコインの時価総額(TOTAL3)も同様で、1.1兆ドルから1兆ドルに戻っている。
一方で一部アナリストは楽観的だ。Xのアナリスト「サイクロップ」は、この急上昇は「アルトコイン」がすでに主流用語になった証拠だという分析を述べた。
検索急増は2021年より関心が高いことを示すが、今では何千ものコインがあり、『アルトコイン』が一般用語になった。当時は『暗号資産』と言われていた。だからこれは関心の高まりを示しているだけで、ピークではない
Google検索が新規投資家需要を測るのに効果を失ったのは、投資家がAIツールで情報を得るようになったことや、市場概念が浸透したことも要因だ。
8月の断片的アルトコインシーズン
Artemisのデータは8月のアルト市場動向を詳しく示している。
ETH、取引所トークン、オラクル関連を除き、多くのカテゴリーは過去1か月でマイナスパフォーマンスを記録した。

ETHは企業による蓄積の恩恵を受け、BNBとOKBは取引所トークンを押し上げた。オラクル関連はチェーンリンク(LINK)の上昇で好調だった。
成功した各アルトには固有の要因があった。OKBは大規模バーン、LINKはリザーブ計画が寄与。結果、アルト市場全体は断片的で期待外れに終わった。
ポリゴンCEOサンディープ氏は「次のアルトシーズンは2017年や2021年のようにはならない」と指摘。実用性やキャッシュフローが伴う少数のトークンだけが生き残るとコメントした。
小売投資家は探しているが機関はまだ動いていない。過去は投機やストーリーが中心だったが、今は実用性が重視される。次のアルトシーズンはマーケティングだけの銘柄ではなく、実際に使われるトークンが対象になる。
それでもアナリストは希望を捨てていない。コインベースやパンテラキャピタルは、アルトシーズンが早ければ9月に到来すると予測している。
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