アルトコイン市場が今年、月間ベースで最大の回復を遂げた。これまで多くの市場予測は暗号資産特有のテクニカル指標に基づいてきたが、見過ごされがちな要素として、米国の小型株との相関が浮上している。この相関は、足元の市場動向をどう読み解くべきかを示す重要な手がかりとなる可能性がある。
米国小型株がアルトシーズンを後押し
Bravos Researchの調査によれば、アルトコイン市場は米国の小型株、特にラッセル2000指数と強い相関を示している。
iShares Russell 2000はブラックロックが管理するETF（上場投資信託）で、米国の2000の小型企業を代表するラッセル2000指数のパフォーマンスを追跡するよう設計されている。
データによれば、アルトコインの時価総額は2019年以降、米国の小型株の動きと密接に連動している。これは、投資家が両資産クラスを高リスク・高リターンと見なしているためかもしれない。
Bravos Researchの最新のビデオ分析では、小型企業とアルトコインはまだ完全に回復していないと指摘している。一方で、投資家は大型企業とビットコインにより注目している。
この傾向は狭い経済回復を反映している。回復はリスクの高い資産に資本を流入させるほど強くない。
「そしてそれは暗号資産投資家の行動にも反映されている。狭い経済回復と株式市場の回復があるとき、暗号資産市場でも狭い回復が見られる」とBravos Researchは報告した。
しかし、分析は最近の小型企業の楽観的な動向も指摘している。小型企業センチメント指数は上昇しており、2016年、2020年、2021年の傾向と類似している。経済状況が改善していることを示している。この傾向が続けば、小型株は急騰する可能性がある。
暗号資産市場との相関と相まって、低時価総額株のポジティブなセンチメントは、アルトコインシーズンがまだ成長の余地を持っていることを示しているかもしれない。
8月初旬にアルトコイン市場が後退も、センチメントは強気
アルトコイン市場は、7月の強いラリーに続いて8月初めに赤字に転じた。TOTAL3の時価総額（BTCとETHを除く）は、7月の最高値1.09兆ドルから約9650億ドルに下落し、約12%の減少となった。
しかし、この下落は投資家のセンチメントを揺るがしていないようだ。Crypto Fear & Greed Indexは「Greed（強欲）」ゾーンに留まっている。
さらに、Coinvoのアルトコイン関心指標は年初から急上昇しており、小口投資家の間で新たな熱意を反映している。
「小口投資家は完全に活動を再開し、アルトコインシーズンがついに到来した」とCoinvoは報告した。
BeInCryptoの最近の報告も、ビットコインの支配力の低下とイーサリアムのビットコインに対する優位性を強調している。これらはどちらも進行中のアルトコインシーズンの強力な指標である。
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