アマゾン(AMZN)株は金曜日に15.32%上昇し、終値は271.58ドルとなった。数時間のうちに、10行を超える銀行が同社の目標株価を引き上げた。
きっかけは7月30日に発表されたアマゾンの第2四半期決算。クラウド事業がウォール街の予想を大きく上回る成長を示した。
アマゾン目標株価引き上げ競争の背景
アマゾンは四半期で2006億ドルの売上高を記録した。1年前を19.6%上回る水準。アナリストの予想は1970億ドル。1株あたり利益は5.75ドルで、予想の1.81ドル付近を大幅に上回った。
最も重要だったのは1つの数字。クラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」が36.8%成長し、422億ドルに到達した。過去18四半期(約4年半)で最速の成長。第2四半期の好決算は引け後の株価を8.85%押し上げた。
ベンチマークはアマゾンの目標株価を400ドルに
ベンチマークのダニエル・クルノス氏は目標株価を370ドルから400ドルに引き上げ、買い推奨を継続した。
同氏は「過去10年で最高レベルの四半期」と評価。約20年間アマゾンを追ってきた。
JPモルガンは330ドルから365ドルへと修正。同社はアマゾンのクラウド事業の受注残(顧客が契約済みだが未実行の案件)に注目した。
この受注残は4960億ドルに達した。1年前の約2.5倍。ローゼンブラット証券は345ドルに引き上げ。TDカウエン、トゥルイスト、キー・バンクはそれぞれ350ドルとした。
テルシー・アドバイザリー・グループは335ドル。みずほ証券とRBCキャピタルは330ドル。ウルフ・リサーチとシティズンズは共に315ドルを維持した。
誰も解決できない現金問題
ベンチマークは目標株価引き上げにあたり、注意点も付記した。アマゾンは現金を消費しており、その調達計画を明らかにしていない。
フリーキャッシュフローとは、会社が請求書や設備投資費用を支払った後に残る現金。過去12か月間でアマゾンは、手元資金より76億ドル多く支出した。1年前は182億ドルの余剰があった。
アンディ・ジャシーCEOは、今年データセンターや半導体に約2200億ドルの投資を予定。メモリ価格も上昇中。提出書類では生成AI関連の支出が今週以前から大手クラウド企業の資金を圧迫していることが示された。
すべての株が同様の扱いを受けたわけではない
ゴールドマン・サックス、バークレイズ、ジェフリーズは、前日ロビンフッドの目標株価を引き下げた。ロビンフッドも予想を上回る決算を発表していた。
カントール・フィッツジェラルドはアマゾンの目標株価を320ドルに引き下げた。評価手法を変更したが、オーバーウェイト評価を維持。
ウルフ・リサーチは、2027年予想利益の30倍をアマゾンの適正株価と見積もった。現時点では約24.5倍で推移。
アマゾンは次の四半期に1970億ドルから2020億ドルの売上高を見込む。これにより、注目銘柄群の8月の判断材料となる。
400ドルの予測はただ1点にかかる。アマゾンが2200億ドルの投資を現金創出につなげられるかが鍵。









