生成AIサービス企業Anthropicは4日、Claude3シリーズのAIモデルを発表した。新シリーズは、GoogleやOpenAIが提供する先行するAIモデルと同等あるいはそれ以上の性能を実現しており、テキストと写真の入力を理解するマルチモーダルモデル。
Claude3シリーズには、Haiku、Sonnet、Opusの3モデルがあり、それぞれが異なる用途に適している。特にOpusは、シリーズ中で、最も高度な知能を有するモデル。これらのモデルは、claude.aiおよびそのAPIを通じて既に利用可能となっており、Haikuモデルについては近日中にリリースされる予定だ。チャットボット、自動補完、データ抽出タスクなど、幅広い応用が見込まれている。
大学院レベルの論文などにも即座に対応可能
Claude3モデルは、以前のバージョンが示していた無害なプロンプトに対する回答拒否の問題を大幅に改善。Claude 3 AIモデルは、「無害なプロンプトに対する拒否」の割合が大幅に低く、10パーセント以下であり、Claude 2.1の約25パーセントと比較し改善されている。Anthropicは、Claude 3モデルが研究論文のような資料を解析しながらも、ほぼ瞬時に結果を提供できる。Haikuは市場で最も高速かつコスト効率の高いモデルとの評価が高く、「3秒未満で図表やグラフを含む研究論文を読む」ことができる。
性能面では、Opusモデルが特に優れていることが明らかにされている。OpenAIのGPT-4と比較して、大学院レベルの推論テストで50.4%という高いスコアを達成し、数学の問題解決、コーディング、推論理解能力においても優れた結果を示した。Claude 3シリーズは、AmazonのAWSとGoogle Cloudのハードウェアを使用して訓練され、Amazonからは40億ドルの投資を受けている。
テクノロジー進展にも寄与可能な側面を見せるAI
韓NAVERニュースが3日に報じたところによれば、OpenAIは物理学の難題を解くAIを開発中だ。これは物理学問題に取り組むAIとしては初の試みで、Google DeepMindが新薬物質探索のための薬学AIを開発した事例に続くもの。OpenAIは、物理学専攻の教授をデータラベラーとして採用し、高品質な「クリーンデータ」を用いてAIモデルの性能向上に努めている。このアプローチにより、AIは世界クラスの学者が解決に苦慮する物理学の問題を自立して解く可能性があるとされる。
英フィナンシャルタイムズの23年11月の報道によれば、Google DeepMindの研究者たちは、AIツール「GNoME」を使い220万の新しい結晶構造を発見した。カリフォルニア大学バークレー校とローレンス・バークレー国立研究所の研究者たちは同発見を用いて新素材の創造に取り組んでいる。彼らは自動化された研究所「A-lab」を使用し、ターゲットリストの58中41の新化合物を創造した。成功率は70%以上だった。
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