マエルストロムのCIO、アーサー・ヘイズ氏は「ビットコインは年末までに25万ドルに到達し得る」と強気予想を示した。残り約100日で現在の価格から2倍以上の上昇を意味する。
9月23日、ソウルのウォーカーヒルホテルで開かれたブロックチェーンカンファレンス「KBW2025」のインタビューで語った。同氏は第3四半期末から第4四半期初にかけ、市場に大きな動きがあり、それがBTCを25万ドルへ押し上げ得ると述べた。
アーサー・ヘイズ、米国の流動性拡大に賭ける
見通しの根拠は「米国からの流動性供給」にある。米財務省が通貨拡張的政策を進め、連邦準備制度理事会(FRB)も連続利下げに動くと予測。両輪で通貨供給が増えれば、短期的にBTCへプラスに働くという。
Sponsoredただし現実は複雑だ。9月の利下げに賛成したFRB当局者の一部は、10月の追加利下げには慎重姿勢を示している。
トランプ、FRB、そして印刷機
ヘイズ氏は「トランプ大統領がFRB人事を入れ替え、自らの政策に同調するメンバーで固める」と予測した。
トランプ氏は、反対勢力を排除し、彼に賛同する人々でFRBを埋めようとしている。
結果としてさらなる通貨発行と拡張的政策が進むだろう、と見通す。
また、BTCの「4年周期」理論には中立姿勢を取った。「理論は既に無効かもしれないが、依然有効とも言える」と述べた。
4年周期理論は、半減期から半年後に上昇が始まり、約550日後にピークを迎えるとする。今年10月がそのピーク期に当たる計算だ。
ただしヘイズ氏が最も重視するのは「流動性」。
「世界的に通貨供給が増えれば、市場サイクルはむしろ延びる可能性が高い」と語った。
同氏は8月にENAを称賛後すぐに460万ドル分を売却。その後HYPEに強気見通しを示したが、直近で500万ドル分のポジションを全て売却した。