Aster(ASTER)は、分散型永久取引所として取引量の急増と価格の急伸で注目を集めている。本日はCoinGeckoのトレンド銘柄で首位を確保した。
一方で上昇には批判も伴い、ある専門家は同プロジェクトが「犯罪ポンジスキームの手法」を踏襲していると非難している。
アスター(ASTER)は詐欺か?
SponsoredASTERトークンは今月トークン生成イベント(TGE)を実施し、バイナンス創業者チャンポン・ジャオから早期の支持を受けた。デビュー以降、目覚ましい上昇を続け、昨日には過去最高値となる2.41ドルを記録した。
Asterプラットフォームは、取引量でトップ6の分散型取引所の一つに浮上し、ハイパーリキッドを上回った。
こうした顕著な成長にもかかわらず、Asterの潜在力に対しては懐疑も根強い。Mooonrock Capital創業者のサイモン・デディック氏はX(旧Twitter)で詳細な投稿を行い、Asterに疑念を抱く理由を列挙した。
「ASTERは犯罪ポンジスキームの手法を完璧に踏襲している」 とデディック氏は記した。
同氏の分析は、ポンジスキームの手口を反映しているとする7つの重要ステップを特定する。第一に、Asterの製品は本質的に新規性が乏しく、既存の分散型取引所モデルのコピーで、市場適合性を既に証明済みと主張している点を挙げた。
第二に、トークン供給の大部分が影響力のあるKOLやインサイダーに割り当てられ、話題喚起と買い圧力の確保に利用されたと主張した。
Sponsored Sponsoredさらに、製品自体に独自性が乏しいため、Asterは取引所としての競争力を装う目的で積極的なウォッシュトレーディングに依存している可能性があると示唆した。
また、チームがトークンを発行し、その供給の多くを自ら保有している点も指摘した。
「注目を集めたらTGEに移行する。トークンを発行し、供給の大半を保持して売り圧力をコントロールする。マーケットメイカー戦略と早期参加のカバルと連携して、トークンを大きく押し上げる」 と同氏は述べた。
第五のステップとして、価格の勢いを梃子に物語を強化し、さらなる上昇を促す点を挙げた。暗号資産では一般的な手法で、上昇チャートが正当性を補強するという。第六に、ブームのピークは不可避だとして持続可能性に疑問を呈した。
Sponsored Sponsored「すべてのポンジには限界がある。最終的にブームはピークに達し、関心がしぼむ。その先に何が起きるのかが最大の問題だ」
最後に、Asterが独自のレイヤー1ブロックチェーンを立ち上げる可能性を指摘。関心を維持するための戦略で、不要だがサイクル延命には有効だと見立てた。
Supra共同創業者兼CEOのジョシュア・トブキン氏も、Asterは中央集権型取引所(CEX)のように運営されていると主張し、この懐疑論を後押ししている。分散性の信頼性に疑義を投げかけ、プロジェクトの魅力の土台を揺さぶる格好だ。
「Asterはブロックチェーンですらない。少なくともハイパーリキッドのマッチングエンジンには透明性があり、アプリがルールに従っていると分かる。Asterは文字通りCEXのように見える」 とトブキン氏はコメントした。
こうした疑義にもかかわらず、クジラはASTERを買い続けている。Lookonchainは、投資家(0xFB3B)が過去2日でGate.ioから50億ASTER(約1億1,450万ドル相当)を引き出したと報告した。
Sponsoredさらに同社は、15のウォレット(同一クジラが管理している可能性)が4日前に取引所から6,825万ASTER(約1億5,630万ドル相当)を引き出した点も強調した。
「直近、2つのクジラが1億1,825万ASTER(2億7,080万ドル)、流通供給の7.13%を蓄積した」 と投稿は伝える。
別のクジラであるウォレット0x5bd4は、Bybitから156万ASTER(約357万ドル相当)を引き出した。このアドレスは現在、828万ASTER(約1,698万ドル相当)を保有している。
このように、批判が積み上がる一方でもクジラは動じない。警鐘を鳴らす懐疑派と、勢いが懸念を上回るとみる資金力のある投資家——両者のコントラストが鮮明になっている。