バイナンスは、自社の産業復興資金10億ドルの残りを他の暗号資産(仮想通貨)に交換した。交換後の暗号資産は、ビットコイン、バイナンスコイン、イーサリアム等。
バイナンスのチャンポン・ジャオCEOは、バイナンスがBUSDでの10億ドルの産業復興支援資金(Industry Recovery Initiative funds)の残余分を、ビットコイン、バイナンスコイン、イーサリアムなどのネイティブコインに交換すると発表した。
同CEOは、(上記交換は)ある程度の透明性を確保するためとツイートした:
ジャオ氏が示した理由(の背景)には、ここ数週間でステーブルコイン市場および複数の銀行が直面した大きな変化があった。同氏はその後、(交換は)当該資金を安全な資産として保管する方法であると他のツイートに対して返答している。
他方、暗号資産コミュニティの大半はこうした動きを支持したが、なぜもっと多くの資産が対象にならなかったのかと疑問を呈する声もあった。しかし(現状では)、シルバーゲート閉鎖のニュースや広範な市場の混乱を受けて動揺が広がる中、暗号資産市場が現在の価値を維持できるという決定的な証はない。
上記の(バイナンスの)動きから、暗号資産市場は再び上昇に転じ、過去24時間ではビットコインが9%以上上昇した。しかし、20,000ドルを大きく上回る水準は維持されているものの、抵抗線を突破する兆しはなく、市場にとっては不透明な展開となっている。
バイナンスの総資産は700億ドル以上
現在の混乱の中において、バイナンスの資産は好調に推移している。現在、総資産は740億ドルを超えており、その大半をイーサリアムとバイナンス・スマートチェーン(BSC)が占める。
バイナンスが最も多く保有している資産はバイナンスコイン(BNB)で、全資産の29.55%を占めている。これにUSDTが21.51%、BTCが15.21%と続く。また、ドージコイン(DOGE)、カーブ(Curve) DAOトークン(CRV)、1inch(1INCH)など、11のトークンを自社のプルーフ・オブ・リザーブ(PoR:準備資産証明)システムに追加している。
暗号資産企業の業績悪化にともなう銀行経営への不安
ジャオCEOは最近の出来事についてTwitterで発言している。同氏は、バイナンスはシリコンバレー銀行に対するエクスポージャーはないとして、投資家や暗号資産愛好家を安心させた。(しかし)シルバーゲートやシグネチャー銀行のような暗号資産に特化した銀行が破綻し、市場に不安を与えている。
銀行経営の行く末に不安が高まる中、暗号資産愛好家たちは、資金を中央集権型取引所に移すことを提案している。だが、それにも問題はつきまとう。一方、ジャオ氏は、バイナンスが銀行を買収する可能性を示唆している。
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