Binance JapanとPayPayは9日、PayPayマネーを通じてBinance Japanのアカウントへ暗号資産の売買取引とは独立した形で事前入出金ができる新たな連携機能の提供を開始したと発表した。2025年11月に開始した既存の連携では取引実行時のみの入出金に限られていたが、今回の機能拡充により、ユーザーは取引前にあらかじめ日本円を暗号資産取引口座に送金できるようになった。
取引前の事前入金が可能に 既存連携から機能を拡充
従来の連携サービスでは、暗号資産の購入または売却の執行タイミングにのみPayPayマネーを通じた資金移動が可能だった。今回の新機能ではその制約が解消され、売買注文の成立とは切り離した形で、任意のタイミングにPayPayマネーからBinance Japanの取引口座へ送金できる。
入金された資金は、Binance Japanが提供する販売所および取引所(いわゆる板取引)の双方で利用可能だ。出金についても、Binance Japanの口座内の日本円をPayPayマネーへ即時反映する形で引き出せる仕組みとなっている。なお、入金・出金ともに1件あたり110円の手数料が発生する。
利用条件と資金移動の上限額
本サービスの利用には、PayPayでの本人確認、Binance Japanでの本人確認、およびBinance Japanアプリ上でのアカウント連携同意の三つの要件をすべて満たすことが必要となる。初回利用時はBinance Japanアプリ内でアカウント連携を有効化する操作が求められる。
利用可能時間は原則365日24時間で、メンテナンス時間を除く。入金の上限については24時間で30万円、30日間で100万円に設定されており、2025年11月開始の従来サービスの上限(24時間100万円・30日間200万円)より低く設定されている。出金の上限は24時間100万円・30日間200万円となっている。
スマホ決済と暗号資産取引の接続が加速
スマートフォン決済サービスと暗号資産取引所の資金連携は、日本国内における暗号資産へのアクセス障壁を低下させる動きとして注目されている。PayPayは国内で約7300万人のユーザーを抱える大手スマートフォン決済サービスであり、Binance Japanは世界最大規模の暗号資産取引所であるBinanceの日本法人として金融庁に登録された暗号資産交換業者。
今回の機能拡充は、日常的なキャッシュレス決済インフラと暗号資産市場との連携をより緊密にするものであり、国内の暗号資産取引環境の整備という観点から、業界関係者の間で関心を集めている。銀行振込を介さずにスマートフォン上で完結する資金移動の仕組みが整備されることで、暗号資産取引への参入ハードルが一段と低下することが見込まれる。





