バイナンス元社員、贈収賄の内部告発で不当解雇か

バイナンスの元上級社員が28日、顧客から賄賂を受け取って優遇措置を提供したとして、イギリスで内部告発訴訟を起こした。

バイナンスのリンクプラットフォームでリモート勤務していたアムリタ・スリバスタバ氏は、不正行為を報告した後に不当解雇されたと主張している。

バイナンス、法的問題が続く

ブルームバーグの報道によれば、これらは今週初めの雇用審判で明らかになった。スリバスタバ氏は、同僚がコンサルティングサービスを提供するふりをして支払いを受け取ったと述べた。

その社員は、新しい顧客を取引所に登録するために密かに賄賂を受け取っていた。同氏はバイナンスとの関係を隠し、すでに会社を去ったとされる。

スリバスタバ氏は2023年4月に賄賂を上司に報告したが、翌月に解雇された。

現在、同氏はこの事件に関する懸念を提起したことに対する報復として、バイナンス・ヨーロッパ・リミテッドを訴えている。取引所は今年初めにも別の社員から同様の主張を受けていた。

「元バイナンス上級社員のアムリタ・スリバスタバ氏は、賄賂の計画を告発したことで解雇されたと主張し、バイナンス英国支部を訴えている。バイナンスの誰かが「コンサルティング」の名目で賄賂を受け取ったと彼女は言い、それを見過ごすつもりはなかった。彼女は報告したが、1か月後に「業績不振」で解雇された」とマリオ・ナウファル氏がX（旧Twitter）で書いた。

一方、バイナンスの法務チームは、会社がすでに賄賂の主張を認識していたと主張した。しかし、スリバスタバの解雇は業績不振によるものであるとした。法務チームは、社員の業績不振に対処する会社の広範な慣行を指摘した。

この審判は、バイナンスの長い法的トラブルの一部である。2023年11月に、取引所は米国のマネーロンダリング防止法違反を認めた。これにより、43億ドルの記録的な罰金と、チャンポン・ジャオ（CZ）のCEO辞任が続いた。

同時に、CZとバイナンスは破産した暗号資産取引所FTXから別の訴訟を受けている。今月初めに提起された訴訟によれば、サム・バンクマン-フリード前CEOは18億ドルの資産の一部をCZとその取引所に不正に移転した。

最近では、CZは米国のマネーロンダリング法違反で4か月の刑期を務めた。同氏は9月に釈放されたが、複数の他の訴訟に直面し続けている。

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