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2億ドル転換でも静かな市場=バイナンスのBTC戦略

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編集:
Shigeki Mori

04日 2月 2026年 19:08 JST
  • バイナンスは2億ドルをビットコインに転換するが、買いペースは緩やかであり、短期的な価格への影響は限定的だ。
  • 今回の動きの多くは、積極的な市場での現物買いではなく、内部での再配分とみられる。
  • マクロ要因の圧力と清算の懸念が、SAFUの構造的な強気シグナルを相殺している。
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世界最大級の暗号資産取引所バイナンスは4日、ユーザー保護基金「SAFU」に保有するステーブルコインをビットコインへ振り替える計画の一環として、2回に分けて計2億ドル分の転換を完了した。目標額10億ドルの2割に相当するが、市場価格への影響は限定的だ。

同社は1月30日、30日間で準備金の構成を段階的に見直す方針を公表した。ステーブルコイン依存を抑えつつ、ビットコインを軸とした準備体制へ移行することで、相場変動下でもユーザー資産の保全水準を維持する狙いがある。

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バイナンスSAFU基金が2億ドル転換もビットコイン価格は小動き

第1回の転換は2月2日に発表・実行され、1350BTCに相当。当時のビットコイン価格が約7万7000ドルの時点で、約1億70万ドルだった。

2回目の転換は2月4日に発表され、さらに1億ドル分のステーブルコインが約1349.9BTCに換えられた。

これらの転換分はSAFUファンドの公開ビットコインアドレス「1BAuq7Vho2CEkVkUxbfU26LhwQjbCmWQkD」へ送金された。

この2億ドル規模の流入にもかかわらず、2月4日時点でビットコインは7万6300ドル~7万6700ドル付近でほぼ横ばいを維持。

ビットコイン(BTC)価格パフォーマンス
ビットコイン(BTC)価格パフォーマンス 出典:TradingView

なぜ市場反応は限定的なのか?

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この取得ペースは、計画が予定通り進行した場合、1日あたり約3300万ドル。急激な買いではなく、緩やかな積み上げが目的。

また、オンチェーンデータによれば、多くはバイナンス内の既存BTC保有分をSAFU用ウォレットに区分けしている内部的な転記とみられる。

バイナンスがUSDC1億ドルをBTCへ転換
バイナンスがUSDC1億ドルをBTCへ転換 出典:Blockchain.com

これはバイナンスがスポット市場から新たにBTCを調達し相場に急な買い需要を生む“積極的な公開買付”とは異なる。

この動きは長期的なBTC保有意志を示すが、スポット市場で即座の買い圧力は限定的。

広範な市場要因も影響する。2025年以降の調整や清算連鎖、大局的な不安定さが下方圧力を優勢に保っている。SAFU転換による「押し目買い」効果を相殺する要因とみられる。

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バイナンスSAFU基金、暗号資産の中銀的役割 即時の価格影響なし

バイナンスのSAFU運用は構造的には支援的だが、量的緩和(QE)型の直接介入ではなく“防御型”施策である。

ファンドには下限維持メカニズムがあり、値動き等でSAFUが8億ドルを下回った場合、バイナンスは10億ドルまで補充する。これは価格維持戦略の模倣となる。

長期的には、計画的な積み上げがビットコインへの強い機関投資家としての信認を示す。一般に安定かつ低リスクな準備資産をBTCへ転換することで、バイナンスは実質的な「暗号資産の中央銀行」として、引き続き準備資産の積み上げとビットコインへのコミットメントを示す形となる。

X(旧Twitter)でのコミュニティのセンチメントでは「中央銀行的な支持」や「構造的な需要」と表現されており、さらに多くの転換バッチが実行され、市場変動が落ち着けば上昇余地も指摘される。

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SAFUファンド全体の80%(8億ドル)は未転換のままであり、計画的かつ予想可能な資金流入が、今後数週間ビットコインに持続的な需要と下値支持をもたらす可能性がある。

現時点で市場反応は限定的だが、バイナンスのコミュニティ問題から日が浅い中で戦略自体は構造的に強気な姿勢を維持。

短期的な価格効果は最小限だが、現行方針はビットコインエクスポージャーへの計算された長期的アプローチを反映。

「バイナンスがSAFUのために1億ドル分のステーブルコインをビットコインへ移すのは暗号資産保有への本気度を示すが、これは長期的信念か、それとも市場下落時の好機的な積み増しなのか?」とあるユーザーが指摘した。

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