ニュージーランドでは、ビットコイン1枚のマイニングに必要な電力コストが約17万3000ニュージーランドドル(約1600万円)に達し、現在の市場価格を大きく上回る状況が明らかになった。Radio New Zealandが26日、報じたところによると、Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Indexの最新データでは、世界主要20カ国・地域のうち15カ国で、マイニングコストが10万米ドルを超えている。
同地域のオーストラリアでは、平均電力単価が1キロワット時あたり25セント以上に達し、マイニング事業者の収益を圧迫している。2026年1月現在、ビットコイン価格が約10万6000米ドル前後で推移する中、1テラハッシュあたりの1日の収益は約0.0456米ドルまで低下した。
電力コストが収益性の分水嶺に
2026年1月時点で、ビットコインマイニングの収益性は電力単価によって明暗が分かれている。業界専門家によると、電力単価が1キロワット時あたり0.12米ドルから0.15米ドルを超えると損失が発生する可能性が高い。実際、MillionMinerが18日、最新分析を公表した。同分析では、産業用ホスティング施設では0.07米ドルから0.08米ドル程度の電力料金を提供しているが、一般住宅向けでは0.12米ドルを超える水準となっている。
Sponsored米国では26年1月時点で、ビットコイン1枚のマイニングにかかる完全コストが約13万7000米ドルに達しているとApexToMiningが報告している。これはケンブリッジ大学のデータと複数の上場マイニング企業の財務開示に基づく推計だ。電力コストはマイニング総費用の75%から85%を占めており、この変動が収益性を決定づける最大の要因となっている。
オーストラリアでは同1月現在、Canstarのデータによると電力単価が1キロワット時あたり25セント以上となっており、マイナーにとって厳しい環境が続いている。
ビットコイン難易度の変動と2026年の市場状況
ビットコインマイニング難易度は2026年1月現在、約146.4兆に低下している。CoinMarketCapが1月上旬に報じたところによると、ブロック生成時間が平均9.88分と目標の10分をわずかに下回ったことが要因だという。結果、1月22日頃には約141.67兆まで低下した。
2025年12月にビットコインネットワークのハッシュレートが1ゼタハッシュ(1ZH/s)を突破したことで、マイニング業界は新たな局面を迎えた。これは1秒間に100京回のハッシュ計算を行う規模だ。26年1月時点で、最新世代のASICマイナー(Antminer S21 ProやWhatsMiner M60Sなど)は200テラハッシュ以上を達成し、効率は15から17ジュール/テラハッシュに改善されている。
APAC地域における今後の展望
ニュージーランドのCryptocurrency NZ共同創設者ニコラス・ターンブル氏によると、同国には1000人以上のビットコインマイナーが存在するが、大半は趣味レベルだという。同氏は2026年1月26日のインタビューで、「彼らは純粋にビットコインへのエクスポージャーを得るためにマイニングしている」と述べた。
オーストラリアでは2026年1月現在、再生可能エネルギーの余剰電力を活用したマイニングの可能性が議論されているが、送電インフラの制限や極端な気候による冷却コストの増加が課題となっている。Geelong Timesが1月に報じたところによると、オーストラリアの再生可能エネルギー発電の多くは人口密集地から離れた場所で行われており、鉱山事業者がこの電力に安定的にアクセスすることは困難だ。
ASIC型ビットコインマイニングハードウェアの世界市場は、2026年に124.2億米ドルと評価されており、2035年までに278.5億米ドルに達すると予測されている。アジア太平洋地域は市場シェアの61%を占め、安価な電力と集中型マイニングファームの存在が主な要因となっている。しかし、2026年現在、電力単価0.04米ドル/kWh以下へのアクセスと最新設備への投資が可能な大規模事業者のみが生き残ると業界アナリストは予測している。