カシェイは15日、同社が運営するビットコイン決済専用オンラインストア「UseBitcoin」で、auペイメントの「au PAY ギフトカード」と「WebMoney」の取り扱いを始めた。ライトニングネットワークと呼ばれる送金技術を用いる。暗号資産を保有する個人が、コンビニや飲食店など日常的な店舗での支払いに利用できる経路が増えた形だ。
Sponsored決済手段としての利用経路を拡充
UseBitcoinはライトニングネットワーク技術を採用したビットコイン決済サイトである。この技術は従来のビットコイン送金に比べ処理時間が短く、手数料も低い。
購入者はビットコインでギフトコードを購入後、プリペイド番号を取得する。au PAY ギフトカードは全国のコンビニエンスストアや飲食店などで使える。プリペイドカードを発行すればMastercard加盟店での利用も可能になる。WebMoneyはゲームや電子書籍などのオンラインサービスで使用できる。ただし、au PAY 1アカウントあたりのギフトカードによる月間チャージ上限は30万円に設定されている。
決済利用の普及には課題も
暗号資産は価格変動が大きく、投機的な取引が中心となっている。決済手段としての利用は限定的で、処理速度の遅さや手数料の高さが指摘されてきた。
ライトニングネットワークはこうした技術的な制約に対応する仕組みとして開発された。だが実際の商取引での利用例はまだ少ない。UseBitcoinはVプリカギフトなど他のデジタルコードも扱っているが、ビットコイン保有者の間でどの程度需要があるかは不透明だ。暗号資産を日常的な決済に用いる動きが広がるかどうかは、価格の安定性や利用者の認知度向上にかかっている。