ビットコイン価格は8万5000ドル付近で反落し、ここ2日間の上昇分を帳消しにした。ビットコイン(BTC)は約4%下落し、Bybitでの当日安値8万1652ドルを記録。
オンチェーンデータと価格チャートはいま、8万ドルが次の重要なテストとなることを示している。買い手不在と勢いの弱まりにより、この水準の攻防が今後の方向性を決定づける公算。
ビットコインの企業保有分は損益分岐点付近だが買い増し停止
Glassnodeによれば、企業のビットコイン保有分の平均取得単価は約8万ドル。価格は9月18日以降、この水準を上回って推移している。
ただし、企業による買い増しは再開されていない。月間純購入量は数千BTCにとどまり、2025年のピーク時を大きく下回る水準。
Glassnodeは、利益が出ているときの買いは雪だるま式に増えやすいと指摘する。買いが価格を押し上げ、株価も上昇し、さらに買い増しが進むという好循環となる。しかし、現状そのサイクルは再開していない。
一方、取引所のステーブルコイン準備金は1年ぶりの低水準となり、市場から新たな買い余力が失われている。
8万ドルを割り込むと、企業保有分は再び含み損となる。2022年半ばにも取得単価を下回る場面があり、Glassnodeのチャート上で唯一目立った純売却がみられた。
短期保有層が下支えを強化
ここ最近の買い手はより落ち着いた状況を示している。Glassnodeによれば、短期保有者(STH)の実現価格は10月21日時点で7万4850ドルとなった。
この指標は、直近取得分の平均単価を表す。ビットコインが8万2000ドル付近にある現状、短期保有者の含み益は約9%。
このラインは2026年の大半で上値抵抗として機能してきた。5月にもビットコインはこの水準で反落し、7月初旬には6万ドルを下回る展開となった。
8月下旬にこの水準を再び上回った。維持できれば、回復基調を保つ構図。
ビットコイン、8万1500ドル維持で8万ドル割れ回避
アナリストのテッド・ピローズ氏は、8万4500ドル維持に失敗し週足が陰転したと指摘。ただし、ビットコインは50日線上を保っており、買い手の主導権は失われていないと分析した。
日足チャートでは、50日移動平均線(8万1835ドル付近)を試している。フィボナッチ0.618水準(8万2614ドル)も割り込んだ。
4時間足チャートでは、8万4000ドル上抜けに失敗後、5本連続の陰線。しかし、ビットコインは10月15日安値から続く上昇トレンドラインまで下落した。
このトレンドラインは現在、8万1500ドルの直近安値と重なり、当面のサポート帯を形成。
モメンタムは鈍化傾向。4時間足のRSIは45付近で、10月8日以降続いた上昇トレンドラインを割り込んでいる。
一方、下落時の出来高は直近の上昇局面よりも小さい。このため売り圧力より買い手の消極姿勢が主因。
8万1500ドルを維持できなければ、8万ドルの企業取得単価が意識される。さらに、フィボナッチ0.5の節目は7万7876ドルに位置。
7万3000~7万5000ドル帯にはフィボナッチ0.382の節目と短期保有者の取得単価が重なる。調整が深まれば、この重複ゾーンが下支えとなりうる。
上値は8万4000ドルを再び上抜ければ、8万5000~8万7000ドルのレジスタンスゾーンへと道が広がる。











