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ビットコイン反発で利益率90%急騰=再び5万8000ドル下落リスク

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Shigeki Mori

16日 2月 2026年 18:39 JST
  • ビットコインのオープンインタレストは、直近の9%の価格上昇時に9.6%増加した。
  • NUPLは90%急上昇し、2月の急落前と同水準となった。
  • ビットコインは現在、$66,270の下値サポートを試しており、さらなる下落リスクが高まっている。
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BTCの直近の回復は、危険な兆候を隠している可能性がある。ビットコイン価格は2月12日から2月15日にかけて約9%上昇し、調整相場の最悪期は過ぎたかのような印象を与えた。

しかし、反発には既に弱まりの兆しが出ている。現在、レバレッジデータ、モメンタム指標、オンチェーン利益動向はいずれも、この反発が下落リスクの解消ではなく助長につながったと示している。

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ビットコイン9%反発でロング建玉約20億ドル集まる

2月12日から2月15日までの間に、ビットコインはおよそ9%上昇した。同時に、先物トレーダーたちはさらなる上昇を見越して積極的にポジションを構築した。未決済建玉総額はおよそ195億9000万ドルから214億7000万ドルへ増加し、2月13日から2月15日で全体で約18億8000万ドル、率にして9.6%ほど増えた。

この増加は単独で発生したものではない。資金調達率(ファンディングレート)も大きくプラスへ転じ、+0.34%へと上昇した。ファンディングレートとは、ロングとショートの間で支払われる手数料。プラスの場合、ロングがショートに支払う仕組みであり、つまり大半のBTCトレーダーが価格上昇に賭けていたことを示す。

ビットコインのレバレッジ上昇
ビットコインのレバレッジ上昇 出典: Santiment

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未決済建玉と資金調達率の双方が上昇し、市場はさらなる回復へポジションを構築していた。しかしより大きなチャート構造は、重要な問題を示している。

実はこの反発全体がベアフラッグ(下降旗)パターン内で生じている。ベアフラッグとは、急落後にゆるやかな反発を見せるものの、依然として下落継続の構造内にある状態のこと。多くの場合、次の下落前の一時中断となる。

ベアパターン内でのビットコイン反発
ベアパターン内でのビットコイン反発 出典: TradingView
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直近での高値付近の反落、そして現在も続く下落は、ビットコインが依然としてこの弱気パターン内で取引されていることを示している。価格はすでにフラッグの下限へと接近中。この下限サポートが割れると、さらなる下落につながるビットコイン価格予測の次の段階が始まる可能性がある。

隠れた弱気ダイバージェンスと90%利益急増で売り圧力復活

現在、モメンタム指標もこの弱含みを示し始めている。12時間足チャートで、2月6日から2月15日にかけて、ビットコインは隠れた弱気ダイバージェンスを形成した。

この期間、価格は前回高値よりも低い高値を付け、回復力の弱まりを示した。一方で、RSI(相対力指数)は高値を更新していた。RSIは売買モメンタムの強さを測る指標。

隠れたRSIダイバージェンス
隠れたRSIダイバージェンス 出典: TradingView

この組み合わせは「隠れた弱気ダイバージェンス」と呼ばれる。一時的に買いの勢いが強まるものの、全体のトレンドは依然として弱い場面で現れる傾向がある。売り手の力が密かに戻りつつあるサインでもある。このシグナル出現後、ほどなくしてビットコインの下落が始まった。

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同時に、オンチェーン利益データも急増し、新たな警戒シグナルとなった。ビットコインの未実現損益(NUPL)は2月5日の0.11から2月14日には0.21まで上昇。約90%の増加であり、本稿執筆時点でも同水準近辺で推移している。

NUPLは、全ビットコイン保有者の平均未実現利益額を測る指標。投資家がどれだけ「含み益」を抱えているかを示す。NUPLが急上昇した場合、たとえわずかでも多くの投資家が突然含み益圏へ戻ったことになり、利確売りリスクが高まる。

利益急増
利益急増 出典: Glassnode

NUPLが同水準に達した最後のケースは2月4日。その際、ビットコインは7万3000ドル付近で推移していたが、1日で6万2800ドル前後に暴落し、約14%の下落となった。今また、同様の利益構造が出現している。

この現象は危険な状況を生んでいる。新たに利益を得た投資家は、価格が下がり始めると一斉に売却する恐れがある。その売りが調整を加速させかねない。これは既に表れている隠れた弱気ダイバージェンスとも一致している。

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これらのシグナルを総合すると、直近の反発は売り手を排除するどころか、むしろ力を与えた可能性が強い。

ビットコイン主要価格水準で5万8800ドル下落リスク

ビットコインは現在、現状構造における最重要なサポートゾーンに接近している。最初の重要なレベルは6万6270ドル。この水準がベアフラッグパターンの下限付近に形成されている。

ビットコインがこのフィボナッチ水準を下抜けた場合、下落継続パターンが発動する。次の大きな下値目標は5万8880ドル(5万8000ドル帯)。この水準は0.618フィボナッチ・リトレースメントレベル(構造的に強力なゾーン)と一致し、現在価格から約14%の下落に相当する。

ビットコイン価格分析
ビットコイン価格分析 出典: TradingView

売り圧力がさらに強まった場合、ビットコインは5万5620ドル水準まで下落する可能性がある。このゾーンはベアフラッグ構造のより深い想定値と一致する。一方、短期的安定には7万840ドルを回復する必要がある。

より力強く7万9290ドルを上抜けた場合、下落構造が完全に否定される。この場合、買い手が主導権を取り戻したサインとなる。それまでは、リスクは依然として下方に傾いている。直近の反発でセンチメントは一時的に改善した。しかし、レバレッジの増加、隠れた弱気ダイバージェンス、含み益の90%急増は、ビットコイン価格の回復が再び下落局面を招く可能性を示している。

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