ビットコイン価格(BTC)は執筆時点で11万3600ドル前後で推移しており、過去24時間で1.3%下落した。さらなる下落を警戒する声がある一方、一部の投資家は短期的な反発の兆しを読み取っている。
これらの投資家は静かに保有量を増やし、含み損を受け入れている。過去にも同様の動きが反発局面を呼び込んでおり、今回の下落も最悪期を過ぎた可能性がある。
短期保有者が依然として押し目買い
過去155日以内にBTCを取得した短期保有者は、価格下落の中でも買い増しを続けている。このグループの保有量は現在250万3798BTCと、7日前の246万514BTCから増加した。
すなわち、12万3000ドルから11万2000ドルへの急落局面で4万3000BTC以上を蓄積したことになる。短期保有者の供給量は約3か月ぶりの高水準に達している。

この動きは6月初旬にも見られた。当時、BTC価格が10万5900ドルから10万4700ドルに下落した際、短期保有者は227万5000BTCから228万7000BTCへと増やし、その後11万ドルまでの反発につながった。
下落局面で新規保有者が積極的に買い増す姿勢は、短期的な反発への自信を反映している。
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損失を出しつつも購入を続ける
同時に短期保有者は、損失を抱えながらも買い増す姿勢を示している。反発を見込まない限り、こうした行動は通常みられない。
短期保有者の支出出力利益率(SOPR)は8月18日に1か月ぶりの低水準を記録。これは取得価格を下回る水準で売却していることを意味する。本稿執筆時点でもSOPRは1を下回っている。
SOPRは売却価格と購入価格を比較する指標であり、短期保有者の値が1.0を下回ると、平均的に損失を確定していることを示す。

この指標はしばしば底打ちのサインとされる。実際、8月初旬にSOPRが1.00から0.99へ下落した際、BTCは11万4000ドルから12万3000ドル近くまで反転した。当時の売りは短期保有者の「降伏」を示し、その後の上昇局面のきっかけとなった。
一部が損失を出しているにもかかわらず、短期保有者の全体供給量は増加している。この組み合わせはパニック売りではなく、センチメントの変化を表している。
ビットコイン価格回復の鍵は1つのレベルにあり
BTC価格は依然として重いが、反発の可能性が浮上している。本日11万3600ドルまでわずかに戻したものの、直近24時間では1.3%下落。最も近い下値支持は11万1900ドル付近にあり、この水準を保てれば反発基調に転じる可能性がある。

上値抵抗は11万4600ドル、その後は11万6715ドルと11万8197ドルにある。特に11万8200ドルを明確に突破すれば、強気相場への復帰が確認できるだろう。
過去にも短期供給の増加とネガティブなSOPRが同時に観測された際、BTCは局所的な底を打ち、その後数日で1万ドル以上の反発につながった。
今回も同じパターンが繰り返されれば、BTCは再上昇に向けて準備が整いつつある。ただし、11万1900ドルを割り込めば、強気シナリオは無効となり、さらなる下落リスクが強まる。
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