ビットコインは過去24時間で11万7000ドルを突破し、米連邦準備制度理事会の最新の利下げで世界の株式市場が乱高下する中でも上昇を維持した。
株式市場が方向感を失う中、BTCは暗号資産投資商品の流入増加に支えられて安定を確保した。
ビットコインETF流入増加
連邦公開市場委員会(FOMC)は25ベーシスポイントの利下げを発表した。理論上はデジタル資産に追い風となるはずだが、伝統的市場はこれを経済悪化の兆候と解釈し、指数は急伸後に不安定な展開で下落した。
Sponsored一方、ビットコインは主に機関投資家の支援により上昇を維持した。ETFへの流入は週を通して堅調で、FOMCの決定が未発表だった9月17日を除いて続いた。投資家はマクロ経済の不透明感に左右されず、ビットコインの軌道が引き続き強気であると見込んでいた。
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ただし、オンチェーンデータは市場参加者全員が同じ楽観的見方を持っているわけではないことを示している。新規アドレスの勢いは縮小傾向にあり、小口投資家の慎重姿勢を反映している。新規参入の減少は、市場飽和や反転の可能性を懸念させる要因だ。
それでも、長期投資家や機関投資家は一貫して動き続けており、BTCの価格を支えている。小口投資家の慎重さが成長速度を抑える可能性はあるが、ビットコインの強靭さは、ボラティリティが高まる局面で株式市場と異なる値動きを示す点で改めて浮き彫りになっている。
BTC価格、上昇継続の可能性
ビットコインは現在11万7182ドルで推移し、月初からの上昇トレンドを維持している。直近の課題は11万7261ドルをサポートに変えることであり、これが成功すれば次の上昇局面に向けた基盤となる。
達成できれば、ビットコインは次の目標として12万ドルを試す展開が見込まれる。この水準を突破して安定化すれば、さらに上値を追う展開が整う。ETFへの資金流入が投資家心理を支え続ける限り、これは現実的なシナリオといえる。
もっとも、リスクは依然として残る。売り圧力が強まれば、ビットコインは主要水準を維持できない可能性がある。11万5000ドルを割り込めば、11万2500ドルまでの調整に発展し、上昇シナリオが無効化され短期的な強気モメンタムが冷却される恐れがある。