古参ビットコイン（BTC）クジラが保有分を一部売却し、イーサリアム（ETH）に大胆に乗り換えた。この動きは、アナリストが「イーサリアムシーズン」と呼ぶ局面で、ETHがBTCを上回り投資家の関心を集める中で起こった。
ビットコインクジラ、イーサリアムシーズンにイーサリアムへ移行
ブロックチェーン分析会社Lookonchainによると、このクジラは7年前にHTXとバイナンスから14,837BTCを取得。平均取得価格は7,242ドルで、当時の評価額は1億750万ドルだったが、現在では16億ドル超に膨らんでいる。
このOGクジラは、保有する670.1 BTC（約7,600万ドル相当）をハイパーリキッドに入金し売却。その後4つのウォレットで合計68,130 ETH（約2億9,500万ドル）のロングポジションを構築した。取引には最大10倍のレバレッジを活用している。
兄貴はBTCが終わったと分かっていて、今はETHの時代だ
HypurrScanの最新データでは、これらウォレットは合計で180万ドルの未実現損失を抱えている。
それでも、このETHシフトは上昇継続への強気姿勢を映している。実際、イーサリアムは第2四半期にBTCをアウトパフォームし、第3四半期に入っても流れは続いている。
Coinglassのデータでは、第3四半期のETHリターンは71.91%。一方BTCはわずか6.28%にとどまっている。
BeInCryptoの報道によれば、ETH ETFはわずか6週間で通常1年分の流入額を記録した。
イーサリアムETFがビットコインを7月の『第2のベスト』に追いやった
ブルームバーグのシニアETFアナリスト｜エリック・バルチュナス氏
機関投資家の視線もBTCからETHへ移行しつつある。BeInCryptoは、企業によるBTCの財務保有が鈍化し、現在は1日あたり平均2.8社にとどまると指摘。
一方、ETHやその他アルトは依然として注目を集めている。Strategic ETH Reserveによると、ETH保有額は6月から170億ドルに急増し、183%の増加を記録している。
こうした潮流は「イーサリアムシーズン」の中で進行しており、ETHが主要な投資先として資本を吸収している。専門家はこれを市場サイクル第2段階とみなし、続く資本の広がりがアルトシーズンのピークを示すと予測している。
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