ブロックストリームのアダム・バックCEOは12日、ニューヨーク・タイムズによりサトシ・ナカモトの有力候補と報じられたが、捜査協力の背景には実利的な思惑があった可能性がある。業界では、同氏が世界的報道の関心を、自身が関与するビットコイン保有企業「ビットコイン・スタンダード・トレジャリー・カンパニー」の認知拡大に活用したとの見方が強まっている。同社は上場を目前に控えている。
アダム・バック氏はNYTのサトシ報道をBSTRの無料広告に利用したのか
衝撃的なスクープの調査報道を行った記者ジョン・キャリールー氏は、バック氏が記事公開の数週間前、マイアミでニューヨーク・タイムズのカメラマンの撮影に同意したと明らかにした。
「企業がIPOするなら、これは相当なPRになる。しかもコストはほぼゼロだ」ETFアナリストのジェームズ・セイファート氏がコメントした。
タイミングも重要だ。というのもBSTRは現在、カンター・エクイティ・パートナーズIとのSPAC合併を完了しようとしている。今回の取引にはビットコイン財務ビークル史上最大となる15億ドルのパイプ出資が含まれる。
BSTRは3万BTC超をバランスシートに保有して新規上場を計画しており、上場企業の中でも最大級のビットコイン保有企業となる見通し。
この合併はもともと、SECによる審査および株主承認を経て2026年第1四半期のクロージングが予定されていた。
バック氏が意図的にメディアを利用したか、単に歓迎しただけなのかは不明だが、「サトシ」報道が商業的に最もタイミングの良い時期に重なったのは事実だ。









