Bitwiseが新規設定したStaking Solana(BSOL)上場投資信託(ETF)が、取引開始初週に力強い市場デビュー。前例のない投資家の関心を集め、週間流入額で世界の暗号資産ETFの中で首位となった。
11月1日、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏が、BSOLが初週に約4億1700万ドルを集めたと報告。同ファンドは資金流入額で全資産クラスのETF上位20本に入った。
SponsoredBSOLに過去最高の資金流入、ソラナのトークン価格下落
参考として、BSOLの流入額はほぼ10倍で、NEOS Bitcoin High Income ETF(BTCI)は5617万ドルを集めた。グレースケールのイーサリアム・ファンドが続き、5600万ドルを確保。
対照的に、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)は、通常は週間流入額で市場をリードするが、この週は珍しく逆風に直面。データによれば、同ファンドは週末時点で約2億5400万ドルの資金流出となった。
同ファンドの好発進は、機関投資家がビットコインとイーサリアムを越え、ソラナの高性能エコシステムへ規制下のアクセスを拡大していることを示す。
アナリストは、アルトコイン特化型ETFを巡る1年以上の市場の期待を経て、待機需要が噴出した兆候と解釈。
しかし、ファンドへの資金流入の急増は、ソラナの価格上昇には直ちには結び付かなかった。
SponsoredBeInCryptoのデータでは、SOLは過去1週間で3%以上下落し、現在は186.92ドルで取引されている。
この鈍い反応は、BSOLへの資金流入が資産ローテーションによる可能性を示唆。投資家が他のETFから資金を再配分し、ソラナ自体への新規資金ではないことを意味する。
短期の反落にもかかわらず、Bitwiseのマット・ハウガン最高投資責任者は、ソラナの行方に自信を示す。
同氏は、ソラナへの投資は、ステーブルコイン送金やトークン化資産を支える基盤としての役割拡大への賭けだと主張。成長は、ソラナの高速インフラと活発な開発者コミュニティが牽引すると付け加えた。
「私の見立てが正しければ、拡大する市場とその市場におけるシェア拡大の組み合わせが、ソラナに爆発的な追い風となるだろう」とハウガン氏は結んだ。
実際、ソラナのオンチェーン指標は、こうした強固なネットワークの基礎を裏付ける。
Token Terminalによれば、ソラナ上に構築されたアプリは現在、ユーザー資産を400億ドル超保有している。
同トークンは現在、エコシステムのロック総額の約3.2倍で取引。長期のファンダメンタルズが投資家センチメントに追いつきつつある兆候。