アジア太平洋モーニングブリーフへようこそ。地域市場や世界の投資家心理を左右した夜間の暗号資産の動きをダイジェストでお届けします。緑茶を片手に、この最新情報にご注目ください。
ブラックロックによる3億6600万ドル規模の暗号資産移動は、ビットコインが11万2,000ドルまで下落した後に反発した局面で、売り圧力の可能性を示した。TORICOは幻冬舎とのWeb3提携を受け急騰。さらに、今夜予定されているパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演が、市場に一段の不透明感をもたらしている。
ブラックロックの暗号資産移動が売却示唆
ブラックロックは前日、3億6600万ドル相当のビットコインとイーサリアムをコインベース・プライムに移動した。1,885 BTCと59,606 ETHが取引所に送られたことで、売り圧力の兆候と受け止められている。機関投資家が資産を取引所に移す動きは、通常、清算や売却準備を意味することが多い。
ビットコインは一時急落し、11万2,000ドルまで下げた後、11万3,000ドルを上回って持ち直した。これはアジア時間帯に見られた暗号資産全体の弱含みと一致する動きだった。
市場では、今回の移動がポートフォリオ調整に過ぎないのか、あるいは機関投資家のセンチメントの変化を示すのか議論が分かれている。さらに、パウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演が控えており、トランプ前大統領の金融緩和圧力が強まる中、9月利下げのシグナルを期待する投資家も少なくない。
TORICO、Web3提携で急騰
TORICOの株価は前日、大手出版社の幻冬舎とWeb3事業拡大に向けて提携を発表したことを受け、日次制限まで上昇した。幻冬舎は日本の主要暗号資産メディア「ニューエコノミー」を運営しており、TORICOの取り組みを支援するブロックチェーン分野での知見を提供する。この協業は、暗号資産やブロックチェーン領域での新規事業創出を狙うものだ。

同社は2026年から暗号資産に50億円を投資し、特にビットコインの保有に注力する計画を示した。この発表を受け、漫画小売業者の株価は前日比300円高の1,634円まで上昇した。両社はWeb3市場を新たな成長分野として取り込む方針だ。
BeInCryptoのアジア関連報道
アジア各国政府が国家ビットコイン準備戦略を議論。香港はETFやステーブルコインのライセンス制度で先行している。
アジアの富裕層家庭は、有利な規制環境と高いリターンを背景に、ポートフォリオの5%を暗号資産に振り向ける動きを強めている。
中国の裁判所は、盗難資金を含むUSDT取引を故意に仲介した被告に対し、懲役3年半の刑を言い渡した。
香港の建設会社は、財務戦略の一環として4,250ビットコインを総額4億8,300万ドルで取得した。
米国の政策研究機関は、USDステーブルコインが中国の金融主権や資本規制を脅かす可能性を警告している。
日本の金融庁は、2026年に暗号資産、デジタル金融、資産管理を一元的に監督する新たな局を設立する方針を示した。
その他の注目点
暗号資産ハッカーはRWA(現実資産)関連プロジェクトを標的に攻撃を拡大し、2025年上半期だけで1,460万ドルの損失が発生した。
イーサリアムは8月の高値4,793ドルから上昇分を吐き出し、再び4,000ドルを下回る可能性に直面している。
9月のFRB利下げ観測は依然として根強いが、市場予測の楽観論はやや後退している。
OKBトークンは供給を2,100万枚に減らすバーン戦略を打ち出し、ビットコインの発行上限を模倣。これにより最大400%の上昇を記録した。
カニエ・ウェストのYZYミームコインは、30億ドル規模に達した後、協調的なウォレット取引の中で暴落し、インサイダー取引疑惑を招いた。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
