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BNBスーパーサイクルか=バイナンスの急騰にアナリストの意見分かれる

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Shota Oba

08日 10月 2025年 17:13 JST
Trusted-確かな情報源
  • BNBは1,287ドルに急騰し、暗号メディアで「スーパーサイクル」の話題が爆発したため、BSCの活動とミームコインの熱狂を促進した。
  • アナリストは、BNBの上昇がFTTの2022年のバブルを反映していると警告している。規制されていない成長、弱い基礎、投機主導の資本回転が原因だ。
  • オンチェーンのセンチメントは、信頼の低下と保有期間の短縮を示している。これは、バイナンスの最新のラリーが信念ではなく、誇大広告によって駆動されていることを示唆している。
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バイナンスのBNBは連日の史上最高値更新を続け、価格発見(Price Discovery)フェーズに突入した。しかし、市場の熱狂の裏で、アナリストやトレーダーの一部は「BNBスーパーサイクル」と呼ばれるブームに過熱警報を鳴らしている。

BNBの価格上昇はミーム文化と投機熱によって加速しており、短期的なラリーを支える一方で、バブル的特徴を帯び始めているという見方も広がっている。

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BNB急騰が生む分断:トレーダーが「スーパーサイクル」熱狂に警鐘

BNBは本稿執筆時点で1,287ドル付近で取引され、過去24時間で約3%上昇。史上最高値を再び塗り替えた。

BNB Price Performance
BNB価格パフォーマンス 出典:BeInCrypto Markets

バイナンススマートチェーン(BSC)上の活動も急増しており、24時間のDEX取引量は60億ドルを突破。ネットワーク全体が過熱している。

話題のきっかけとなったのは、バイナンス創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)が「BSCとは何の略だ?」とX(旧Twitter)に投稿したこと。コミュニティがこれを「BNBスーパーサイクル(BNB Super Cycle)」と解釈し、ムーブメントが爆発的に広まった。

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その結果、ミームトークン「BSC」はPancakeSwapでローンチ後わずか数時間で時価総額が100万ドル未満から3,200万ドルを突破。短期的な爆発的成長を遂げた。

BSC Meme Token Market Cap
BSCミームトークンの時価総額推移 出典:PancakeSwap DEX

アナリストのスティッチ氏は、「CZの投稿、バイナンスの支持、インフルエンサーの波及、そして『復活ストーリー』への期待がタイミングよく重なった結果だ」と分析している。

「BNBコミュニティが再び目を覚ました瞬間だ。CZが戻り、BNBスーパーサイクルが始まった」と同氏は述べた

しかし、一部トレーダーはこの熱狂を危険視している。アナリストのマーティ・パーティ氏は、2022年のFTX崩壊との共通点を指摘し、警鐘を鳴らした。

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「BNBは規制外の独自資産であり、ステーブルコインにも裏付けがない。時価総額でブラックロックを上回るのは異常で、FTTの再来を見ているようだ」と警告した。

また、匿名アナリスト「セグ」氏も、「BSCがソラナに勝る構造的優位があるのか? それとも単なる雰囲気と資金回転によるブームなのか?」と疑問を投げかけている。

実体より投機 ― 「BNBスーパーサイクル」は本物か、それとも短命な循環か

著名トレーダー「アンセム」氏は、BSCの上昇が技術革新ではなく資金ローテーションによるものだと指摘。

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「BSCの技術的優位性はゼロ。ソラナやイーサリアムの資金が一時的に流れ込んでいるだけだ。CZの復帰ムードと、BNBの高値更新が生む“富の錯覚”がこのバブルを支えている」とコメント

一方で、トレーダーのトーマス・グエン氏は、BSC系ミームコインの時価総額が10億ドルを超えれば、BNBスーパーサイクルが「放物線的上昇」を描く可能性があると見ている。

ただし、オンチェーンデータではステーブルコイン流入の鈍化、保有期間の短期化、取引の集中度上昇が観測されており、投機色の強いラリーである可能性が高い。

こうした熱狂は、過去の「ドージコイン・ラリー」やFTX前夜のFTT高騰と同様のパターンを想起させる。今後、利益確定売りや流動性の枯渇が一気に訪れれば、急激な修正も避けられないだろう。

投資家が取るべき最良の戦略は冷静さを保つことだ。BNBの「スーパーサイクル」が真の成長物語なのか、それとも次の循環的バブルなのかは、近く明らかになる。

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