Predict.funが「言及ベース」リアルタイム予測市場を初めて開始すると発表した。同市場では、チャンポン・ジャオ（CZ）が次回のBNB Chain AMAで発言する特定の単語について、ユーザーが予想を賭けることができる。
この市場は12月18日のセッション（16時30分UTC＋4開始予定）に先駆けて公開された。イベントのライブ配信と直接連携している。
Sponsoredリアルタイム予測市場がCZの言及を追跡
「CZメンションマーケット」と名付けられたこの商品では、参加者がAMA中にCZが特定キーワードを既定回数以上言及するかどうかを予測して賭けることができる。
例えば「BNB」を5回以上言及するか、「Builder」を3回以上言及するか、ほかの人物名やテーマについても取り上げるかどうかなど、さまざまな項目が対象となる。
暗号資産アナリストのAB Kuai Dongが引用したデータによると、市場はすぐに強い合意に達した。
「確認したところ、『BNB』を5回以上CZが言及することにすでに94％の確率で賭けが成立している」とKuai Dongは記し、AMA開始前からトレーダーの予想が集まった様子を強調した。
Kuai Dongは、予測市場が非伝統的なイベントにも適用され始めている現状を指摘。これは、生配信型のエンターテインメント番組での観客投票に似ているが、その結果が中央集権的なプラットフォームではなく、暗号資産ベースの市場で決まる点が異なると述べた。
Sponsored Sponsored「今や政治からネット配信まで、すべてが予測可能になった」と同氏は付け加えた。
Predict.funは今回のローンチを業界のマイルストーンと位置付け、「予測市場の歴史上初めて」のコンセプト導入と説明した。
また、AMAの進行中、統合された市場ページのライブ配信でリアルタイムに結果を確認できる点を強調した。
このAMAはBNB Chainが主催する。「2025年の総括と将来展望」と位置づけられた公式発表では、ビルダーやネットワーク、エコシステムの今後の発展について議論する場とされている。
予測市場、リアルタイム注目度取引に拡大
CZは12月初旬に予測市場分野に初参入した。ユーザー資金が結果待機中にも利回りを生む点を強調した。
CZの発表前日、Trust Walletは「Predictions」機能をリリースした。Web3予測市場プロトコルMyriadが最初の統合パートナーとなった。
従って、CZメンションマーケットは、予測市場の新たな実験の広がりも象徴する。2025年に入り、予測市場は急速に拡大。一部地域で規制枠組みが明確化された動きとも連動している。
これまで選挙やマクロ経済指標等に集中していた市場が、文化イベントやライブ配信、公開発言などにも広がりつつある。
Sponsored SponsoredPredict.funはその支援元にも注目が集まる。投資家にはYZI Labs（旧Binance Labs）が含まれる。Predict.funは独立運営だが、こうした背景が予測市場モデルへの機関投資家の関心拡大を示す。
Predict.fun以外にも、YZI LabsはOpinion.Tradeを支援。ここは直近でKalshiやPolymarketを上回り、週間取引高15億ドルを達成した予測プラットフォーム。
この分野の競争激化も見て取れる。コインベース、Crypto.com、ジェミニも参入している。
これらの動きは、予測市場がより精緻かつリアルタイムな活用へ発展しつつあることを示す。ライブ配信での単語頻度すら売買対象となり得る時代。
こうした新形式が本格的な市場拡大をもたらすのか、限定的な実験にとどまるのかは、まだ未知数である。
BNB Chain AMAを控え、CZメンションマーケットは「暗号資産ネイティブ」な仕組みがライブ配信や有名人、コミュニティ主導イベントと相互作用する好例となりつつある。注目そのものが計測・取引できる成果となることを示している。
