ブロックチェーンセキュリティ企業、”PeckShield”のリポートは、BNBブリッジエクスプロイターの接続アドレスが7400万ドル相当の暗号資産を”0x5313″に移動し、4番目に大きいロケットプール(Rocket Pool)のrETHクジラ投資グループになったと報じた。
PeckShieldによると、新ウォレットに移管した暗号資産は、約7000万ドル相当の43,228stETH、290万ドル相当の1679ロケットプールrETH、127万ドル相当の771ETHが含まれていいるとのこと。同アカウントではさらに、620万USDCと472ETHを含む700万ドルの暗号資産が3,990rETHと交換された。
BNBエクスプロイターがRETH保有者4位にランク
“0x5313″は現在、上位2つのプラットフォームから8200万ドル以上の”liquid staked Etherium“を保有し、”staked ETH”の最大ホルダーの1つとなっている。これには、39,000の”wrapped LDO”、”stETH”、および5,700のロケットプール(RocketPool)staked ETHが含まれている。
エクスプロイターは現在、評価額1000万ドルの”rETH”を保有し、rETH保有者の4位にランクされている。また、ロケットプールstaked ETHと”Wrapped Lido stETH”は、ETHに対してはプレミアム付きで取引されている。
BNBブリッジエクスプロイターは、ブリッジの脆弱性を利用して、2022年10月に5億円以上に相当する200万BNBトークンを窃取している。
当時、バイナンスはハッカーによる資金移動を防ぐため、BNBスマートチェーンを一時的に停止することを決定した。エクスプロイターは、残りのスマートチェーンが凍結される前には、約1億ドル相当の資産の移動に成功したのみだった。しかしそれ以降、ハッカーは分散型プロトコルを使って資産を移動させている。
“Arkham Intelligence”のデータによると、(エクスプロイターの)アドレスは”1inch”を使って5000万ドル相当の33000ETHを”stETH”にスワップしていたことが判明している。また、”0x68EA8″から2回の取引で890万ドル相当の”stETH2″も受け取っている。現在エクスプロイターは、資産の大半を”0x5313″に移した後、”0.2ETH”を”0x4Ad”に移動した模様。
これらの資金移動はすべて、トランザクションをかく乱するためのハッカーによる戦略の一部であるとみられる。また一方で、”AVAX”ポジションの清算により718万”JUSDTNative”の損失を出したエクスプロイター側の被害を最小限に抑えるために行った可能性もある。
今年に入って、DeFiエクスプロイトは比較的少ない状況にある。”PeckShield”によると、1月のエクスプロイトによる暗号資産の損失は880万ドルにとどまった。これは前年の24回のエクスプロイトと比較し93%の減少である。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。