ビットコイン(BTC)価格は2日、4万3131ドルで取引されている。価格の膠着状態が続く中、米国の金融状況は悪化の一途を辿っている。ビットコイン価格の次なる価格のブレイクアウトはどちらに動くのか。アナリストらが見解を示した。
BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは1日、近々米国の通貨発行増加を予測した。米地銀NYCBは予想を大きく上回る損失を記録。貸倒引当金が予想の10倍に達したことから、銀行の潜在的リスクが未解決であるとした。同氏はさらに10年物と2年物の国債利回りが大きく下落し、市場が銀行救済策の再導入を見込んでいること指摘。国の銀行向けターム資金調達プログラム(BTFP)やディスカウント窓口では、商業不動産や多世帯住宅ローンは担保資産として認められていないが、将来的に状況が変わる可能性があるとした。
Jaypow and Bad Burl Yellen will be printing money very soon. $NYCB annc a "surprise" loss driven by loan loss reserves rising 10x vs. estimates. Guess the banks ain't fixed.
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) January 31, 2024
10-yr and 2-yr yields plunged signaling the market expects some sort of renewed bankster bailout to fix… pic.twitter.com/k0Ieq2jKPK
ヘイズ氏の1月の分析によると、BTFPが更新されない場合はいくつかの銀行の破綻の可能性があると予測している。連邦準備制度理事会(FRB)は同日、BTFPを3月11日に終了すると発表していた。NYCBのほかにもKBW地方銀行指数は大幅な下落に見舞われた。これは2023年のニューヨークのシグネチャー・バンクの破綻以来、最大の下げ幅となる。
ヘイズ氏はビットコイン価格は短期的に下落する可能性があるが、NYCB含む数社が週末に売られる場合、米中央銀行による救済策の実施が予想される。このことからビットコインは23年3月の価格動向を踏襲し、上昇する可能性が高いとした。
大口投資家のビットコイン蓄積始まるもマイナーは弱気|BTC価格は短中期で横ばいか
#Bitcoin is witnessing one of its most significant accumulation streaks in almost 3 years!
— Ali (@ali_charts) February 1, 2024
Notably, the Accumulation Trend Score has hovered near 1 for the past 4 months, signaling that larger entities are accumulating $BTC. This trend indicates strong confidence in the market! pic.twitter.com/QcJOEhzBUb
当社ニュース部門最高責任者アリ・マーチン氏は、ビットコインが約3年ぶりに大規模な蓄積期間に入っていると分析。過去4ヶ月間、蓄積トレンドスコアがほぼ1を維持し、大口投資家がビットコインを蓄積していることが市場の強い信頼を示しているとした。
#Bitcoin miners started selling $BTC.https://t.co/U74VLlvrTx pic.twitter.com/rlplYC0y6T
— Ki Young Ju (@ki_young_ju) February 1, 2024
クリプトクアントのキ・ヨン・ジュCEOによると、マイナーはビットコインの売却を開始したが、これが長期的な価格の頂点を示すわけではない。マイナーは主にOTCデスクを通じてBTCを移転しており、これが市場を数ヶ月横ばいにする可能性のあり、売り圧力となると可能性もある指摘した。同社リサーチ部長モネロ氏は1日、1月はマイナーにとって厳しい月であったと報告。これはトランザクション手数料が12月の記録的高値から大幅に落ち込んだことに起因する。
ビットコイン価格短観
Stockmoney Lizards氏の1日の分析よると、ビットコインの4万9000ドルが22より続くの下降トレンドで重要なレジスタンスであり、半減期を前にビットコイン価格は下落が見込まれるが前途は明るいとした。
当社シニア・インベストメント・アナリストのヴァルドリン・タヒリ氏によると、ビットコイン価格の日足チャートとRSI指標を使った分析からは複数の解釈が可能である。ビットコイン価格が4万1000ドルのサポートを下回った後の回復は、4万3800ドルの0.5フィボナッチリトレースメントレベルを超えることができない状況を示している。4万5100ドルの0.618フィボナッチリトレースメントと水平レジスタンスが重要な障壁となり、その突破が価格上昇の鍵となる。しかし、強気市場への転換には、現在50に近いRSIの弱気トレンドライン抵抗を克服する必要がある。4万3800ドルの抵抗を突破すれば4万5100ドルへの5%上昇が可能だが、0.5フィボナッチレベルでの拒否は4万1000ドルへの5%下落リスクを意味する。投資家やトレーダーはこの不確実性の中で価格動向を注視すべきであるとした。
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