ビットコイン（BTC）は過去最高値から10%下落し、8月14日以降の利益確定売りによって一部の価値を失っている。主要暗号資産であるビットコインは現在11万ドル付近で取引されており、オンチェーン指標はさらなる調整が迫っている可能性を示している。
BTC先物トレーダー、売りが続く中で後退
オンチェーンデータによれば、売り圧力が拡大しており、BTCが心理的な11万ドルの水準を割り込む恐れがある。
特に顕著なのは、BTCのテイカーバイ・セルレシオが7月以降マイナスで推移している点だ。本稿執筆時点でCryptoQuantの数値は0.96となっており、先物市場全体で買い注文より売り注文が優勢であることを示している。
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テイカーバイ・セルレシオは先物市場における売買ボリューム比を測定する。1超は買いが売りを上回ることを意味し、1未満は売りが優勢であることを示す。
BTCの場合、この傾向は先物トレーダーが強気姿勢を弱めていることを意味し、市場の重荷となっている。デリバティブ市場では、近い将来の大幅な反発に対する確信が不足していることが浮き彫りになっている。
ビットコイン現物市場も売り優勢に
スポット市場でも同様の傾向がみられる。CryptoQuantによると、ビットコインのスポットテイカーCVD（累積ボリュームデルタ、90日）は8月18日に「中立」から下向きに転じた。
その後は一貫して赤いバーを示しており、売り手がスポット市場を支配している。
このテイカーセル優勢への移行は、需要減少と供給増加に対して買い手が吸収しきれていないことを意味する。スポット投資家が蓄積ではなく売却に傾く中、この不均衡はさらなる価格下落のリスクを高めている。
需要減退で11万ドルのサポートが危機に
スポット・先物双方で需要が弱まる中、BTCは11万ドル割れのリスクがある。この場合、次の主要サポートは10万7557ドルとなる可能性がある。
一方で、買い手が再び主導権を握りラリーを起こせば、BTCは11万1961ドルまで回復する可能性がある。この水準を突破すれば、11万5892ドルへの上昇につながる可能性がある。
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