ビットコインは4月28日、2024年4月28日付近に予定されている半減期まで1年を切った。半減期によりマイニングによるブロック報酬は6.25BTCから半分の3.125BTCに減額される。
ビットコインの半減期とは、ビットコインの発行量が半減するイベントのこと。これは、ビットコインのブロックごとにマイニングされる報酬が半減することを意味する。ビットコインの半減期は、ブロックチェーン上で特定のブロックがマイニングされた時点で発生。半減期は約4年ごとに発生し、これはビットコインの総発行量が約2,100万枚に達するまで続く。最初のブロック報酬は50BTCに設定され、当時のビットコイン自体に金銭的価値がなかったので、サトシ・ナカモトが唯一のマイナーだった。半減期が起こることで、ビットコインの供給量が制限され、価格が上昇する可能性があるとされている。なお、本稿執筆時点でビットコインブロックチェーンの半減期まで採掘されるブロックの数は52,500ブロック未満になっている。
ブロックチェーンデータとマーケットインテリジェンスを提供するglassnodeは29日、半減期に関するデータを公開。同社のデータおよび、BeInCyrptoのチャートによれば、2012年の最初の半減期では、ビットコインの価格が年間約11ドルから1,000ドル以上上昇し、ビットコインの時価総額は約470倍となった。
2016年の2回目の半減期も同様の効果があり、ビットコインの価格は2年足らずで約650ドルから2万ドル近くまで上昇。時価総額は約80倍に上昇した。2020年5月の3回目の半減期では、ビットコインの価格がわずか1年近くで、約8,500ドルから7万ドル以上に上昇した。
時価総額は約16倍の増加が見られた。さらに、ビットコインネットワークで決済されるUSDの総額は急速な成長を見せている。ビットコインの半減期ごとに、決済されるUSD総額が大幅に増加。現在のエポックでは、これまでに94.8兆ドルが決済され、最終的には100兆ドルを超える見込みとなっている。
- ビットコインのマーケットバリュエーション(市場評価)とは、ビットコインの現在の市場価格をもとに算出される、全ビットコインの合計価値のこと。これは、ビットコイン価格を、市場で利用可能なビットコインの総数(通常は発行済みのビットコイン数と呼ばれる)に掛けることで計算される。
半減期に対し強気の見解を示す金融業界
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジェイミー・ダグラス・クーツ氏は4月23日のレポートにて、24年にはBTCが5万ドルを上回り更なる上昇が見込めるとしている。さらに、英国の5大銀行の1つスタンダートチャート銀行は4月24日、ビットコインは2024年末までに10万ドルに達する可能性があると、暗号資産(仮想通貨)の冬(下落相場)は終了したとの見解を示唆している。これらの理由の一つに同行は2024年に予定されている半減期を挙げている。
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