暗号資産市場は、無料配布(エアドロップ)の慣行に長らく親しんできた。しかし、キャンプネットワークがエアドロップ受け取りに0.0025 ETH(約10ドル)の支払いを求めたことは市場に驚きを与えた。しかもCAMPトークンのエアドロップ手続きは、開始直後から複数の論争を引き起こした。
キャンプネットワーク、手数料付きエアドロップを実施
最新の発表で、キャンプネットワーク(CAMP)はエアドロップの適格性チェッカーが稼働したと告知した。しかし直後、多くのユーザーが反発の声を上げた。
同プロジェクトは、ユーザーがエアドロップ報酬を受け取るには0.0025 ETH(約10ドル)を支払う必要があると説明。他の多くの事例のように無料ではなかった。
ユーザーの反応はさまざまだったが、大半は否定的だった。多くは「金銭的負担を課さないこと」がエアドロップの本質だと指摘。10ドルの「登録料」に過ぎないとの批判もあり、キャンプネットワークの方針に失望を表明する声が目立った。
キャンプネットワークのエアドロップを受け取るために10ドルの登録料を支払う必要がある。笑。エアドロップを受け取るために支払うなんて想像してみてください
— ユーザーのX投稿 出典
加えて、特定の地域が事前告知なしにエアドロップ対象から排除されたとの批判も浮上。運営の透明性に疑問を投げかけた。
一部の利用者は、要件を満たしているにもかかわらず申請時にエラーメッセージを受け取ったと報告している。

この事態は、過去に一部プロジェクトが「エアドロップ」を口実に手数料を徴収したりユーザーデータを窃取した詐欺事例を想起させた。SNSではキャンプネットワークをこうした前例と比較する声も上がった。
もっとも、同社が手数料を課したのはボット対策や過度なエアドロップファーミング抑制を狙った可能性がある。ただし反発を受け、プロジェクトは0.0025 ETHの手数料を撤廃すると公式発表した。
これに応じて、キャンプ財団はエアドロップ登録料を撤廃します。すでに0.0025 ETHを支払った利用者には全額を返金します
— キャンプネットワーク 公式声明
一部では、今回の騒動は飽和した市場で注目を集めるためのPR戦略だった可能性も指摘されている。しかし結果的には、強い反発を招き、コミュニティの信頼を損なう逆効果となったとみられる。
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