カルダノは、よりオープンでアジャイルな開発モデルを採用し、大きな変革を遂げている。
同ブロックチェーンの創設者チャールズ・ホスキンソン氏は10日、この変化を発表し、ネットワークの進化における新たな章を示した。
カルダノ、エコシステム開放で革新加速
ホスキンソン氏によれば、新しいアプローチにより外部の貢献者がエコシステムの構築により積極的に参加できるようになる。これにより、プラットフォームのセキュリティ原則を維持しつつ、イノベーションを加速する柔軟なワークフローが導入される。
ホスキンソン氏は、カルダノの初期設計がスピードよりも慎重さを重視していたことを認めた。形式的な検証と長期的な計画に焦点を当て、安全な基盤を築くことに貢献した。
しかし、同氏はこのアプローチが開発を遅らせ、外部チームの貢献を難しくしたことも認めた。
「チームは締め切りを望まず、実践の純粋さに焦点を当て、年単位や数十年単位で考えていた。このことは、安全でない実践が横行する時代において大いに役立ったが、カルダノが成長し繁栄するのを難しくもした」とホスキンソン氏は述べた。
これに対処するため、カルダノはAikenやMidgardのような小規模で適応力のあるチームを導入している。
これらのグループは、Input Outputの形式的検証ユニットのような既存のチームと共に働く。これにより、進化する要求に対応するためにスピードと厳密さを融合させることができる。
「2025年には、AikenやMidgardのような小規模でアジャイルなチームを加えたエコシステムを開放し、IORとAgdaを用いた形式的方法グループの知識、経験、厳密さを維持する。異なるクライアントが以前のチームの仮定、設計、機能に挑戦し、新しいプロトコル、経済的現実、コミュニティとしての進歩に対応することを期待している」とホスキンソン氏は述べた。
同氏はさらに、この新しいハイブリッドアプローチがイノベーションを促進しつつ、カルダノの基盤的な強みを維持することを奨励すると述べた。
一方で、ホスキンソン氏は、一部のコミュニティメンバーが変化に抵抗し、プラットフォームの以前の方法を好むかもしれないことを認めた。それでも、カルダノがその潜在能力を最大限に発揮するためには、この進化が必要であると信じている。
「昔の日々が懐かしい時もある。しかし、新しい日々はさらに大きな機会とエキサイティングな新しい能力に満ちている。それがすべての偉大な製品とプロジェクトの本質だ」とカルダノの創設者は結論付けた。
この移行はすでにカルダノの内部構造に影響を与えている。
いくつかの貢献者は、Leiosアップグレードを2028年まで遅らせる計画を立てたとして解雇された。ホスキンソン氏は、そのような遅延はもはや許されないと明言した。
Input Outputのエンジニアリングディレクター、ジェフ・ワトソン氏は、チームが新しい契約者を採用していることを確認した。これらの新規採用者はカルダノエコシステム内から来て、Leiosアップグレードを推進するのを助ける。
「カルダノエコシステムを通じて新しい契約者を採用しており、既存のネットワーク専門知識を持つベンダーを選んでいる。オンボーディングには時間がかかるが、これは許容範囲内だ」とワトソン氏は述べた。
一方で、カルダノの戦略的シフトは、イーサリアムのような競合ブロックチェーンネットワークが勢いを維持するためにアップグレードを迅速にリリースしているという、ブロックチェーン業界全体のトレンドを反映している。
カルダノは今、セキュリティ第一の考え方を見失うことなく、同様の立場を取ろうとしている。
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