カルダノ価格は過去30日間で約23%下落しており、全体的なトレンドは依然として弱い。しかし、その弱さの裏で、買い圧力が高まっている。
売りの勢いは弱まり、テクニカル面でのストレスも和らいできた。また、大口保有者はサポート付近で供給の追加を始めている。この状況が明確な上昇を保証するものではない。ただ、この動向が一つの問いを投げかける。クジラたちは反発に向けて早期にポジションを仕込んでいるのか、それとも時期尚早なのか。
Sponsored強気ダイバージェンスとクジラ買い集めがサポート付近で重なる
日足チャートでは、カルダノ価格はフォーリング・ウェッジ内で推移している。これは2本の下降トレンドラインの間で価格が収束するパターン。このパターンはレンジが狭まるにつれて圧力が高まるため、急激な動きを伴う場合が多い。
11月21日から12月18日にかけて、カルダノ価格は安値を切り下げたが、RSI(相対力指数)は安値を切り上げた。RSIはモメンタムを示す指標。価格が弱まる一方、RSIが上昇した場合、売り手の力が衰えていることを示す。この強気なダイバージェンスは、フォーリング・ウェッジの下限付近で出現した場合、強いサポート示唆となる。
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オンチェーンデータも、この圧力変化を裏付けている。
1億から10億ADAを保有するウォレットは、過去48時間で残高を37億4000万ADAから37億5000万ADAへ増やした。約1000万ADAの買い増しで、約3億6000万ドルに相当する。
さらに重要なのは、100万から1000万ADA保有の層が積極的に買い増している点。残高は38億4000万ADAから56億ADAまで急増し、約17億6000万ADA(約6億3400万ドル)増加した。
Sponsoredこの順序が重要。より大規模なクジラが最初に参入し、その後に小規模なクジラが大量に買い増した。RSIのダイバージェンスと合わせると、売り圧力が弱まり、買い手が構造的サポート付近の供給を静かに吸収していることを示す。
これだけではADA価格の反転を確定するものではない。ただし、積み上がる買い増しとともに下落の勢いが明らかに弱まっている。
クジラの見通し左右するカルダノ主要価格帯
モメンタムの改善やクジラの買いが続いているが、カルダノはいまだ大局では下落トレンドの中にある。そのため、価格による確認が極めて重要となる。
反発のシナリオに現実味を持たせるには、ADAは0.48ドルを明確に終値で上抜ける必要がある。
その前に、0.39ドルから0.42ドルの間に抵抗帯が存在する。このゾーンで失敗すれば、価格はウェッジ内に閉じ込められ、回復ではなく持ち合いが続くことになる。
大局の下落トレンドを踏まえると、下方向のリスクは依然として警戒が必要。
ウェッジ下限のトレンドラインは0.33ドルすぐ上に位置。このラインを明確に割り込んだ場合、反発シナリオは否定され、次は0.29ドルが主なサポートとなる。0.29ドルを失うと、カルダノ価格は大局の弱気トレンドが再び支配する展開となる。