最近発覚したChromeの脆弱性は、暗号資産盗難を招く恐れがあり、すでにハッカーによる悪用が確認されている。Googleは迅速に修正をリリースしたものの、ユーザーはセキュリティを常に最新状態に保つ必要がある。
BeInCryptoは読者に、日常的なセキュリティ対策を徹底するよう推奨している。サイバーセキュリティの動向をすべて追うのは難しいが、いくつかの基本的な措置でリスクを軽減できる。
SponsoredChromeの脆弱性で暗号資産が流出?
Googleは近年、Web3統合を積極的に進めており、独自のL1ブロックチェーンやAIエージェント間の暗号資産決済プロトコルを開発している。
こうした取り組みが背景にあるため、同社が今回の問題へ迅速に対応したこともうなずける。Googleのエンジニアは、暗号資産盗難を可能にするChromeの新たな脆弱性にいち早く対処した。
サイバーセキュリティの監視団体によれば、このChrome脆弱性は攻撃者に悪用され、暗号資産が格好の標的となっている。
脆弱性「CVE-2025-10585」はChromiumのV8 JavaScriptエンジンに存在し、ChromeだけでなくEdgeやBraveなど複数のブラウザに影響する。
Googleはセキュリティ上の理由から詳細を公表していないが、この欠陥により悪意あるコードが実行される可能性があることを認めている。
Sponsoredこの脆弱性を突かれると、Chrome経由で秘密鍵の窃取やウォレットの流出といった深刻な被害が発生する恐れがある。
安全を保つ方法
Googleは48時間以内にパッチを配布し、バグを修正した。Chromeユーザーは必ず最新版へ更新し、資産を保護すべきだ。
現時点でMicrosoftは公式の警告を出していないが、今後の発表が見込まれている。
このChromeの脆弱性は、暗号資産セキュリティの脆さを浮き彫りにした。熟練の開発者ですら脆弱性の犠牲となっており、攻撃者の手口は進化を続けている。
一般ユーザーは脆弱性や修正情報に注意を払う必要があるが、最も重要なのはシンプルな予防策だ。
セキュリティ監視団体に依存しても十分ではない。
肝要なのは、事件が起きる前に防御を固めること。秘密鍵をオンライン端末に保存せず、マルチシグウォレットで保管する。複数の防御層を設けることで、深刻な脆弱性から資産を守る確率を高められる。