米グーグルは23日、WindowsおよびMac版の最新のChromeバージョンに生成AI機能の導入を発表した。今回のアップデートでは、効率的なブラウジングを実現するために特にタブの管理やブラウザのカスタマイズ、ウェブ上での執筆支援が強化されている。同AI機能は米国から順次展開されていく。
アップデートにより、「タブオーガナイザー機能」が追加された。Chromeは開いているタブに基づいて自動的にタブグループを提案し、作成する。ユーザーは、タブを右クリックして「類似のタブを整理」を選択するか、タブの左側の矢印をクリックして同機能を利用できる。Chromeは、新しいグループの名前や絵文字も提案し、次に必要なときに簡単に見つけられるように設計されている。
AIによる独自のテーマ作成機能も追加。これは23年、Android 14とPixel 8デバイスで導入された生成AI壁紙と同様のテキストから画像への拡散モデルを基にしている。ユーザーは、「カスタマイズChrome」サイドパネルから「テーマを変更」し、「AIで作成」を選択することで、主題、気分、ビジュアルスタイル、色に基づいてカスタムテーマを生成できる。
ウェブ上での執筆を支援するための実験的AI機能が、2月のChromeリリースで導入される予定だ。ユーザーは、訪れるサイトのテキストボックスやフィールドで右クリックし、「書くのを手伝って」というアイコン選択することで、AIの支援を受けられる。グーグルは同機能が、レストランのレビューの執筆やパーティーへの返信、アパートの賃貸に関する問い合わせなど、さまざまなシナリオで利用可能であるとした。
グーグルは、同アップデートを含む今後のChromeの開発において、AIと機械学習技術をさらに活用していく方針を示している。新型AIモデル「ジェミニ」の統合も予定されている。
動画特化型生成系AI「LUMIERE」も発表
グーグルリサーチは23日、ビデオに特化したAI生成ツール「LUMIERE・ルミエール」が新たなステージを発表。同ツールは、自然言語テキストプロンプトに基づいて静止画像やその一部をアニメーション化する。生成したビデオクリップを最大5秒生成可能で、画像のスタイルをクローンし、ビデオをレゴや折り紙、花調などに変換することもできる。
ルミエールの最も先進的な機能の一つは、ビデオの塗りつぶし(インペインティング)能力である。画像の好ましくない部分を塗りつぶすと、ルミエールはそのエリアを自動で埋める。研究チームは、ルミエールの「時空間U-netアーキテクチャ」により、ビデオ全長を一度に、一回のパスで構築すると説明している。
現在、ルミエールは研究プロジェクト段階であり、著作権や偽情報対策などの制約を受けていない。しかし、この技術はAIビデオ生成分野における大きな進歩を示しており、一般公開された際の性能が期待されている。
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