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コインベース、10億ドル貸付クラブに参入 — 成長か潜在リスクか

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編集:
Shota Oba

01日 10月 2025年 20:20 JST
Trusted-確かな情報源
  • コインベースは、Base上のMorphoによって支えられたオンチェーンローンの発行額が10億ドルを超えた。ビットコインを担保にしたUSDCローンが米国の顧客向けに提供されている。
  • 主流の採用として祝われる一方で、この節目はDeFiサマーの類似点と過去の暗号通貨崩壊で見られた担保管理のリスクを再び浮き彫りにしている。
  • コインベースは86%のLTV清算閾値を設定した。これにより、ユーザーが30~40%の安全な比率を維持していても、ビットコインの急激な下落が強制清算を引き起こす可能性がある。
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コインベースはDeFi推進の一環として、オンチェーンローン発行額が10億ドルを突破した。

ただし、この成長は急激な市場変動時に強制清算が発生するリスクを再び想起させている。

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コインベースのビットコイン担保ローン、発行額10億ドル突破

Dune Analyticsのデータでは、コインベースのオンチェーン貸付発行額は1003億ドル、担保は1449億ドルに達した。

Coinbase On-chain Borrow Originations
コインベースのオンチェーン借入発行額 出典:Dune Analytics

ブライアン・アームストロングCEOは「次の目標は1000億ドル」と宣言し、成長を「ホッケースティック型」と表現した。

「オンチェーン経済は繁栄している。DeFiを誰でもアクセスしやすくしたチームを誇りに思う」 – アームストロングCEO

コインベースは1月にBTC担保ローンを導入し、USDC貸付を提供。Morphoのオープンソース技術を基にBaseチェーン上で構築されている。

マックス・ブランズバーグ副社長も「BTC担保ローンはユーザーが資産を売却せず流動性を得られる仕組みだ」と強調した。

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「これが金融の未来だ」 – ブランズバーグ副社長

著名投資家アンソニー・ポンプリアーノも「金融が新しいレールに移行している明確な兆候」と評した。

DeFiサマーの教訓:担保リスクは残る

この成功は2020年の「DeFiサマー」を想起させる。当時、AaveやCompoundの急成長は3ACやCelsius破綻につながった背景でもある。

コインベースはLTV比率を最大70%に設定し、86%が清算トリガー。多くの利用者は30〜40%で運用するが、BTC急落時のリスクは残る。

「25万ドルのBTCを担保に10万USDCを借りればLTVは40%。しかし価格急落で86%に達すれば清算される」 – DeFi研究者マーティ・パーティ

10億ドル突破は、コインベースがオンチェーン金融でネイティブDeFiを凌駕しつつある証拠でもある。ただし今後は、利便性とリスク管理の両立が試される。過去の失敗を繰り返さずに拡大できるかが焦点だ。

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