コインベースは、プロトレーダー向けNFTマーケットプレイス「Blur.io」のガバナンストークンであるERC-20トークン「BLUR」のサポートを追加してゆくと発表した。
コインベースは、BLURの流動性が十分に確保された時点で、BLUR-USDペアの取引を開始すると述べた。同取引所はBLURを実験的ラベルトークンとし、すべての管轄地域で利用できるものではないとしている。
ガバナンストークン BLUR
プロトレーダー向けのBlurマーケットプレイスは、2022年10月に初期トレーダーに対してケアパッケージでBLURガバナンストークンをエアドロップしていた。当時、同マーケットプレイスは2023年1月にトークンをアンロックすると語っていたが、その後、技術的な課題があり、今年2月14日にロールアウトを延期していた。
暗号資産プロジェクトは、話題作りのためにエアドロップ(マーケティングキャンペーンの一種)を利用する。たいていの場合、ユーザーは特定のプロジェクトに注目が集まるようなタスクを実行することで、無料の暗号資産コインを受け取る資格が得られる。
Blurのケアパッケージには、「アンコモン」、「レア」、「レジェンダリー」の3つの希少性(rarity)レべルがあり、レジェンダリーには最も多くのBLURが含まれている。Blurの最初のエアドロップでは、Blurの開始後6ヶ月の間にアクティブトレーダーにアンコモンケが与えられた。また、昨年11月の2回目のエアドロップでは、トレーダーにはレアが報酬として与えられている。さらに、今年2月14日のトークンアンロックを伴う3回目のエアドロップでは、レジェンダリーが贈られている。
BLURは、本記事掲載時点では、トークンアンロックを控え、25.25ドルで取引されており、1日で500%も上昇している。
新マーケットプレイスはオープンシーとコインベースをしのぐパフォーマンス
その他のニュースとして、コインベースの鳴り物入りのNFTマーケットプレイスは、Blurはおろか、オープンシー(OpenSea)との競争にも苦戦している。
今年2月2日、フォーチュン誌は、同NFTマーケットプレイスの取引量は150ドル、1週間で1,500ドルと、わずかだったと報じた。対照的に、オープンシーは今年1月26日から2月2日の間に1,000万ドルの取引量を記録している。
Dune Analyticsのダッシュボードによると、2月の13日間のうち12日間、Blur.ioのマーケットプレイスがオープンシーに打ち勝った。売上高のピークは2月9日の約1,700万ドルで、オープンシーの1,400万ドルを上回っている。
このとき、コインベースは、新しいアーティストドロップを停止したことが、同(NFT)プラットフォームの終焉の予兆にはならないとし、(今は)アーティストからリクエストされたツールの改善に取り組んでいる状況と述べていた。
コインベースはステーキング製品についてSECと争う可能性も
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、同社の法律チームが、同社の機関投資家向け暗号ステーキング製品が証券であるという疑惑と戦ってゆくつもりだと述べている。ステーキングとは、ブロックチェーンのセキュリティに加わりたい人が、取引を検証することで報酬を得ることを可能にするものである。
同氏のツイートは、SEC(米国証券取引委員会)がコインベースの競合であるクラーケンに対し、同社が米国内の顧客に対し提供したステーキングサービスは無登録証券の疑いがあるとして強制措置を講じた、ことを受けて発信されている。クラーケンは不正行為を認めも否定もせず、SECに3,000万ドルの和解金を支払ったが、米国国内市場からステーキング製品を撤去した。
コインベースは昨年、インサイダー取引事件に関与し、プラットフォームに上場予定の複数のトークンを上場の24時間前に露呈したとして、元プロダクトマネジャーのイシャン・ワヒ(Ishan Wahi)氏を解雇した。彼は今年5月10日の審問で判決を受ける予定である。また、同氏の弟は、ワヒ氏のリークによって利益を得たとして、すでに10ヶ月の刑に服している。
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