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暗号資産から1700億円流出もトークン金属に資金流入

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執筆&編集:
Lockridge Okoth

02日 2月 2026年 19:28 JST
  • 暗号資産ファンドは17億ドルの流出を記録し、年初来の純流入分が損失へと転じた。
  • 米投資家のリスク回避姿勢強まり、ビットコインとイーサリアムの引き出しが増加している。
  • ビットコインのショートやトークン化された金属への資金流入が防御的な姿勢の中で見られる。
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暗号資産に対する投資家センチメントは明確に悪化した。暗号資産ファンドは先週、17億ドルの流出を記録した。

これで2週連続の資金流出となり、年初来で流入していた資金も逆転し、純流出は10億ドルとなった。

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逆風下でビットコイン空売りとトークン化金属に資金流入

1月23日終了週には暗号資産ファンドから17億3000万ドルの流出があり、その後もデジタル資産投資商品から先週だけで16億9000万ドルが流出した。この直近の資金引き上げにより、運用資産残高(AuM)の大幅な縮小傾向に拍車がかかった。

2025年10月のピーク以降、デジタル資産商品全体のAuMは730億ドル減少した。これは、価格の持続的な弱さと、業界からの継続的な資本流出の双方を反映する。

コインシェアーズのアナリスト、ジェームズ・バターフィル氏は、下落の背景には複合的な要因があると指摘する。同リサーチ部門責任者は次の点を挙げる。

  • よりタカ派的な米連邦準備理事会(FRB)議長の任命
  • 4年周期の暗号資産サイクルに伴うクジラによる継続的な売却
  • 地政学的リスクの高まりによる安全資産への逃避

このため、米国での流出額が突出し、週次資金流出全体の16億5000万ドルを米国が占める結果となった。

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「我々は、よりタカ派的な米連邦準備理事会議長の任命、4年周期に伴うクジラの売却継続、そして地政学的リスクの高まりなど、複合的な要因がこの動向に影響していると考えている」とバターフィル氏は記している

米国での流出規模は、FRBの方針変更や金融環境全体の変化に対する暗号資産市場の感応度を示す。他の地域でもセンチメントは同様に弱かったが、規模は小さかった。

国別の暗号資産ファンド資金フロー
国別の暗号資産ファンド資金フロー 出典: CoinShares

資金流出拡大、暗号資産市場で守りの姿勢鮮明

個別資産でも売りは幅広く及んだ。ビットコインが資金流出の大半を占め、1週間で13億2000万ドルの流出が発生した。投資家がパイオニア暗号資産へのエクスポージャーを減らし、ビットコイン価格下落の一因とも考えられる

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イーサリアムも続き、3億800万ドルの流出となった。これは、長期的な構造的投資先とみなされる資産への信頼感低下も示す。

同様に、最近人気の高かったXRPとソラナも、それぞれ4370万ドル、3170万ドルの流出となった。

資産別暗号資産ファンド資金フロー
資産別暗号資産ファンド資金フロー 出典: CoinShares

上記チャートは高ベータ資産からの資金シフトを示す。一方で、弱気相場の中でもディフェンシブなポジションも見られた。ショート・ビットコインの投資商品には1450万ドルの流入があり、年初来AuMは8.1%上昇となった。

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この動きは、投資家が短期の反発よりも一段の下落に備えたヘッジ姿勢を強めていることを示す。

同時に、いわゆる「ブーム」投資商品には1550万ドルの流入が見られ、数少ない明るい材料となった。これらの商品は、トークン化された貴金属関連のオンチェーン活動急増の恩恵も受けている。暗号資産市場が圧迫を受ける中、代替的な価値保存策として注目が高まりつつある。

総じて、直近の資金フローは市場がディフェンシブ姿勢を強めていることを示す。コア資産から資本流出が続き、限られた分野のみが資金を集めていることから、投資家行動には強い慎重さがうかがえる。

センチメントが安定するかどうかは、今週の米国主要経済イベント大口保有者による売りの鈍化、地政学的リスク低減が左右するとみられる。これら要因は直近では不透明感が残る。

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