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マデュロ氏、ベネズエラで麻薬テロ国家運営か—暗号資産も利用か

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編集:
Shigeki Mori

09日 1月 2026年 07:34 JST
  • マドゥロ氏は逮捕後、米国で麻薬テロ関与の罪に問われ、裁判所が明確な管轄権を主張している。
  • 起訴状は、国家の支援を受けた麻薬取引が20年にわたり空路と海路で行われていたと指摘した。
  • 起訴状に暗号資産の証拠はないが、ベネズエラ国民は経済崩壊の中でステーブルコインを生活の命綱として利用している。
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ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は今週、麻薬テロ容疑についてニューヨークの裁判所で無罪を主張した。このニュースは、米国が同氏をカラカスの大統領府から拘束してからわずか5日後に伝えられた。

デジタル資産業界では、この一連の動向が暗号資産の二面性を際立たせた。国境を越えた即時送金が、機能不全の銀行システム下で生活する人々の救いとなる一方で、同じ特性が不正資金の流通や制裁逃れも可能にしている。

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米国裁判所がマドゥロ氏に管轄権を持った経緯

体制転換への慎重な期待から米国の介入主義に対する怒りまで、反応はさまざま。マドゥロ大統領に対する裁判は現在、米国内で進行中である。

マドゥロ大統領がどのような状況で確保されたかを踏まえ、米国の裁判所で裁かれることが可能かという疑問が当初生じた。この点について、ブロックチェーン調査企業TRM Labsの政策責任者アリ・レッドボード氏が説明した。

元連邦検察官のレッドボード氏はBeInCryptoに対し、被告が米国領土内にいる時点で、米国の裁判所は米国法の下で訴追の管轄権を持つと述べた。

「米国の裁判所には『カーフリスビー原則』という長年の判例法が存在する。2つの事件を基にしたもので、被告がどのような経緯で法廷に連れて来られたかによって連邦裁判所の管轄権が否定されることはないというものだ。つまり、拉致や不正な移送があったとしても、通常は訴追の障害にならない」とレッドボード氏はBeInCryptoのポッドキャスト番組で語った。

現在重要なのは、マドゥロ大統領に対する容疑と、それを裏づける証拠に焦点を当てること。

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マドゥロ大統領の麻薬テロ容疑の証拠

起訴状によれば、マドゥロ大統領とベネズエラ高官らは過去20年にわたり、国際的な麻薬密輸組織と密接な関係を維持していたとされる。

検察当局は、こうした関係により違法薬物の米国流入が可能となり、関与した者は個人的利益を得たと主張。

レッドボード氏によれば、証拠は圧倒的に多いという。

「通常の麻薬事件と異なる点は、公的権限の乱用にある」とレッドボード氏は述べた。「今回の起訴状は詳細で、マドゥロ大統領や側近がベネズエラの空域や海上ルートの利用を許可し、カルテルが自由に麻薬取引できる環境を作った経緯を説明している」

暗号資産が不正資金流通に使われる例が多い背景から、マドゥロ大統領が主導したとされる麻薬テロ国家でデジタル資産が使われたか否かが注目された。

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起訴を超える暗号資産の役割

暗号資産は主権を持たず国境を越える設計により、監視や制裁回避を狙う悪質なプレイヤーにとって魅力的な手段となっている。

しかし、起訴状を詳細に精査したレッドボード氏によると、現時点でマドゥロ大統領や周囲の人物が暗号資産を活用していた証拠は確認されていない。

一方で、暗号資産はベネズエラにおいて他の形で大きな役割を果たしていると同氏は指摘。

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TRM Labsの暗号資産普及レポートによると、ベネズエラは世界で11位にランクインした。壊滅的な銀行システム、慢性的なハイパーインフレ、厳しい資本規制が、暗号資産への広範な依存を加速させている。

「このため、米国では見られない形でベネズエラの日常生活に暗号資産が浸透している。米国ではクレジットカードやVenmo、他の決済手段に容易にアクセスできるが、ベネズエラではステーブルコインが命綱となりうる」とレッドボード氏はBeInCryptoに語った。

国主導の暗号資産施策も行われたが、いずれも成功には至らなかった。

2018年、ベネズエラは原油担保型の国家暗号資産「ペトロ」を導入。制裁に対抗して政府が暗号資産を本格導入した世界初の試みだった。

「マドゥロ大統領は米国などからの圧力が強まり、米ドル送金を回避する手段を模索していた。ペトロは商業的にも技術的にも失敗したが、政権が暗号資産の実験を始めたという戦略的変化を浮き彫りにした」とレッドボード氏は説明した。

政府レベルでは頓挫したものの、一般市民の生活手段として暗号資産の活用は今なお続いている。

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