暗号資産市場10%下落＝FRB利下げで10億ドル以上清算

過去24時間で暗号資産市場から約12億5000万ドルが清算され、市場は約10%下落している。

ビットコインは96,000ドルを下回り、19日にはミームコインが最大の損失を記録した。

インフレ予測、暗号資産市場で大規模修正

Coinglassのデータによると、ビットコインは19日、4500万ドル以上の清算を見たが、イーサリアムは約3000万ドルである。この大きな調整は、連邦準備制度が水曜日に金利を25ベーシスポイント引き下げた後に発生した。

通常、金利の引き下げは暗号資産にとって上昇傾向である。低金利は緩和的な金融政策を示すからである。しかし、市場に影響を与えたのは連邦準備制度の2025年の予測である。ジェローム・パウエルFRB議長は、連邦準備制度が高いインフレを予測し、来年は金利を2回しか引き下げないと述べた。

crypto market liquidation — 清算ヒートマップ。出典: Coinglass

この清算の規模は大きいが、株式市場への影響はさらに深刻である。米国市場から約1.5兆ドルが消失した。これらの大規模な清算は、潜在的な弱気サイクルへの懸念を引き起こしている。

「皆さん、ブルマーケットが正式に終わったので、心から感謝を伝えたいです。すべての暗号資産関連のSNSを削除し、ログオフします。」とあるインフルエンサーがX（旧Twitter）に投稿した。

しかし、ほとんどのアナリストの見解は、今日の清算は短期的な調整に過ぎないことを示している。

「ビットコイン市場のセンチメント。毎回同じ話で、変わらない。市場は大多数が勝つようには設計されていない。調整はブルマーケットの自然な一部である。」と人気アナリスト‘Titan of Crypto’が書いた。

他のアナリスト、例えばPhilakoneは、これらの清算は通常、上昇傾向の年の終わりに市場が冷却期間に入るときに発生すると強調した。同氏はまた、上昇傾向が12月17日以降に戻り、1月の第一週まで続くと予測した。

一方で、一部のアナリストはアルトシーズンを予測している。ビットコインの清算が増加することで、今後数ヶ月でその支配力に影響を与え、イーサリアムやソラナのような主要なアルトコインにより多くの機会を生み出す。

「アルトシーズンが終わったと思うなら、これを知っておくべきだ。アルトコイン市場の総時価総額（BTCとETHを除く）は約1兆500億ドルである。これは2021年11月のアルトコイン市場の高値に触れている。最後に同様のことが起こったのは2021年2月で、このアルトコイン市場の時価総額が2018年1月の高値を試したときだった。」とLark Davisが書いた。

今日の市場に対する連邦準備制度の予測の影響は顕著であったが、ビットコインは今年約130%上昇していることを理解することが重要である。最も重要なのは、暗号資産業界のいくつかの発展がこれらのマクロ経済要因を上回っていることである。

マイケル・セイラーのMicroStrategyは、ビットコインの供給の約2%を所有しており、11月以降連続して購入を行っている。同社は12月に30億ドル相当のBTCを購入し、資産は10万ドルを超えていた。

また、MARAやRiot Plaformsのような他の公開企業も今月、同様のビットコイン取得戦略を追求している。さらに、規制の変化が期待されている。世界中の立法者がビットコインの準備金を支持している。

したがって、マクロ経済要因が一時的な弱気信号を引き起こしたが、2025年の長期的な見通しは依然として上昇傾向である。