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暗号資産アウトレットCoinDesk、DCG苦境で売却を検討

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ヘッドライン

  • DCGは2016年にCoinDeskを50万ドルで買収した。
  • 同メディアは、投資銀行の助言を仰いでいる。
  • 暗号通貨市場は下落の日々が続いている。
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デジタル・カレンシー・グループ(DCG)にとって、事態は悪い方向へと進んでいるようだ。報道によれば、暗号通貨WebメディアCoinDeskは売却を迫られる模様。

CNBCは1月18日、CoinDeskが投資銀行Lazardと契約したと報じた。DCG傘下の暗号通貨アウトレットであるCoinDeskは、事業の全面的または部分的な売却を検討しているという。

電子メールによる声明の中で、ケビン・ワースCEOは、「ここ数カ月の間に、CoinDeskへの関心を示す多数のインバウンドを受け取った」と述べた。

CoinDeskは2013年にスタートし、FTXの問題やその怪しげなバランスシートに関する最初の記事を掲載した。さらに、WSJによると、DCGは2016年にCoinDeskを50万ドルで買収した。

サム・バンクマン=フリード氏の暗号資産帝国は、その崩壊により、バリー・シルバート氏のDCGに終わりの見えない問題を引き起こした。同社は、デジタル資産運用会社Grayscaleの親会社でもある。

暗雲漂うDCGの行方

財務諮問機関で資産運用会社のLazardは、「CoinDeskの事業に資金成長を呼び込むためのさまざまな選択肢(これに一部または全部の売却の可能性が含むまれている)」を探るメディア会社を支援していく方針。

DCGの問題は、FTXの経営破綻後に山積みとなった。同社の暗号資産を融資するGenesis社は、有毒なローンにさらされ破産の危機に瀕している。これは、利益を供与するGenesisにおいて、資金移動がロックされた顧客の資金9億ドルを抱えている暗号資産取引所Geminiに影響を与えることとなった。

シルバートCEOは今月初頭、株主への手紙の中でDCGがGenesis Capitalに4億4,750万ドルと4,550BTCの債務があると述べた。この融資は2023年5月に満期を迎える。

バリー・シルバート氏がシェアホルダーに宛てた手紙: DCG更新

DCGはグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の株式も保有している。同社は2021年3月以降、7億2,200万ドル相当のGBTCを購入したとされる。同トラストは現在、純資産価値に対してマイナス40%のディスカウントで販売されている。

DCGは1月18日、資金を節約するために四半期配当を停止する旨の書簡を株主に対して送付した。さらに、同グループは今月初頭、ウェルスマネジメント事業を閉鎖し、人員削減を行った。

暗号資産市場は下落へ

暗号資産市場は本日、時価総額が3.9%減となり、下落傾向にある。これにより、再び1兆ドルを割り込んだ。

その結果、本稿執筆時点で主要銘柄はすべて赤字となっている。ビットコインは2万0,710ドルで2.5%下落した。一方、イーサリアムは過去24時間で3.8%下落し、1,519ドルで取引されている。

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Shigeki Mori
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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