暗号資産市場では、2025年7月第3週に総額約1350億円相当のトークンが新たに供給される見通しだ。Official Trump（TRUMP）、FastToken（FTN）、Arbitrum（ARB）といった主要プロジェクトがロック解除（アンロック）を実施する。
大規模な供給増は市場の変動要因となり、短期的な価格形成に影響を及ぼす可能性がある。
1. オフィシャル・トランプ（TRUMP）
Sponsored- ロック解除日: 7月18日
- ロック解除されるトークン数: 9000万TRUMP（総供給量の9%）
- 現在の流通供給量: 1億9999万TRUMP
- 総供給量: 10億TRUMP
TRUMPミームコインは、トランプ米大統領に関連するソラナ（SOL）ベースの暗号資産である。2025年1月の2度目の就任式の数日前にローンチされた。このミームコインは、特に2024年の暗殺未遂を乗り越えたトランプ氏の強靭さを称えている。
7月18日、チームは9000万トークンを解放する。供給量は879億3000万円相当で、現在の流通供給量の45%を占める。さらに、解放されたトークンは4つの方法で分配される。
最大のシェアである4500万TRUMPは、CreatorsとCIC Digital 2に割り当てられる。CreatorsとCIC Digital 1は3600万トークンを受け取る。また、CreatorsとCIC Digital 5は500万トークンを獲得する。最後に、CreatorsとCIC Digital 4は400万TRUMPを得る。
2. ファストトークン (FTN)
- ロック解除日: 7月18日
- ロック解除されるトークン数: 2000万FTN（総供給量の2%）
- 現在の流通供給量: 4億3117万FTN
- 総供給量: 10億FTN
FastTokenはFastexエコシステムのネイティブ暗号資産である。バハムートブロックチェーン上で動作し、イーサリアム仮想マシン（EVM）上に構築されたレイヤー1のパブリックブロックチェーンである。さらに、バハムートはProof of Stake and Activity（PoSA）という独自のコンセンサスメカニズムを採用している。
ネットワークは7月18日に2000万トークンを解放し、価値は89億8000万円である。これはアルトコインの総市場資本の4.64%を占める。さらに、解放された供給量全体は創業者に渡る。
3. アービトラム（ARB）
Sponsored- ロック解除日: 7月16日
- ロック解除されるトークン数: 9265万ARB（総供給量の0.93%）
- 現在の流通供給量: 49億6000万ARB
- 総供給量: 100億ARB
Arbitrumはレイヤー2のスケーリングソリューションであり、イーサリアムのトランザクション速度を向上させ、トランザクションコストを削減することを目的としている。ネットワークは楽観的ロールアッププロトコルを活用し、オフチェーンでトランザクションを処理しながら、イーサリアムネットワークのセキュリティと分散化を確保している。
7月16日、チームは9265万トークンを解放し、これは現在の流通供給量の1.87%を占める。トークンの価値は39億3000万円である。
9265万トークンのうち、チーム、将来のチーム、およびアドバイザーは5613万ARBを受け取る。一方、Arbitrumは投資家に3652万トークンを提供する。
これら3つの他にも、今週投資家が注目すべき著名なトークンロック解除には、Connex（CONX）、LayerZero（ZRO）、およびMelania Meme（MELANIA）が含まれる。
