ドージコインが9日の新トークン規格DRC-20ローンチ以降、急激に取引量が増加している。一時ビットコインを超える勢いを見せている。
DRC-20トークンは、ドージコインネットワーク上で実行されるトークン規格だ。同規格は実験的な規格であり、現在、トークン販売に利用できるマーケットはまだない。DRC-20には「Elon」というドージコイン(DOGE)の1つの単位があり、それぞれのElonには1つずつ番号が付けられている。この番号を「カーディナル数」または「カーディナル」と呼ぶ。Elonに任意のコンテンツを記述することでドージコインネイティブのNFTのミントが可能だ。これらはドージコイントランザクションやアドレス、UTXOを使用して転送可能となっている。
- UTXOは「Unspent Transaction Output」の略で、ビットコインの取引でまだ使われていない出力のことを指す。これはビットコインの取引状態を追跡するための主要な方法で、所有者が新しい取引で使用可能なビットコインの量を示す。
カーディナル数とは、それは各ユニットに一意の番号を付けて識別可能にするという考え方を指す。これによって、各Elonは他とは異なるオリジナルのアイテムとなり、流動性(fungibility)を高める。つまり、カーディナル理論を活用することで、各Elonは互いに容易に交換可能となり、その結果ドージコイン全体の流動性が高まる。
このDRC-20は、ノードオペレータ(ネットワーク上のコンピュータを運用する人々)がインデクサーというデータベース管理ツールに遭遇する問題を解決。具体的には、インデクサーは膨大な量のデータを管理・整理するためのツールで、このツールがうまく機能しないとノードオペレータは大変な労力を必要とする。しかしDRC-20は、インデクサーの適用をより容易にし、ノードオペレータの労力を軽減する役割を果たす。
各Elonには独自のアイデンティティ(カーディナル数)が与えられているため、ブロック報酬のランダム性(つまり、新しいブロックを生成したときに得られる報酬の不確定性)が排除される。結果として、ドージコインのシステム全体がより公正で予測可能なものになると見込まれている。
ドージコインの取引量が急騰し、一時ビットコインの取引量を超える
ドージコインネットワークは13日、ピーク時には約62万8000件の取引を行われ、同日のビットコインの57万5000トランザクションを上回った。同コインのトランザクション手数料はビットコインよりもはるかに低いため、ドージコインネットワークをよりユーザーフレンドリーなものにする可能性があると見られている。一方、DRC-20は実験的な規格のため、的確なリスク管理のもとネットワークの使用が推奨される。
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