ドージコイン(DOGE)の価格は過去24時間で2%下落し、直近の利益を消失。7日間のパフォーマンスもマイナスに転じた。複数のオンチェーン指標は、下落がまだ終わっていない可能性を示している。特に、2つの主要コホートと供給利益データの悪化が弱気継続を示唆しており、重要サポートが崩れれば現水準からさらに15%下落するリスクがある。
2つの重要なグループが撤退
HODL Waves指標によれば、2つの主要なドージコイン保有グループが現在ポジションを減少させている。対象は以下の通り。
- 6か月〜12か月保有者:シェアが15.46%から14.705%に減少(過去2週間)
- 1か月〜3か月保有者:8.0%から4.614%へ急減

中長期保有者が売却している点が注目される。通常、これらの層の動きは市場全体のセンチメント転換を示すケースが多い。両グループが同時にエクスポージャーを減らすことは、短期的な価格回復への信頼が低下しているサインとみられる。
さらに懸念されるのは、この動きがラリー後ではなく下落局面で起きている点だ。つまり、利益確定ではなく損失を受け入れながら市場を離れている可能性があり、さらなる下落への恐怖を示唆している。
HODL Wavesはコイン保有期間ごとの分布を示し、保有者層ごとの売買動向を把握するのに役立つ指標である。
利益を上げている供給量が依然として高水準、問題である
現在、流通しているドージコインの76.95%が依然として利益を生んでいる。過去のデータでは、この比率が73%を超える局面では価格調整が続く傾向がある。
直近では7月30日に同水準を記録。当時ドージコインは約0.22ドルで推移していたが、その後0.19ドルまで下落した。

当時、利益供給割合は61.79%まで低下。その「リセット」を経て価格は再び上昇基調に戻った。現在も76%付近にあり、再度同様の調整が起きる可能性がある。利益供給が減少するまでは買い手が戻らず、上昇局面では売り圧力に押されやすい。
この動きはHODL Wavesとも関連している。利益が出ている保有者が多い状況下で、中長期層がポジションを減らし始めていることは「利益を失う前に売り抜けたい」という心理の表れとも言える。
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ドージコインの価格チャートと重要指標が弱気圧力を確認
現在、DOGEは0.21ドルの重要なサポート付近で推移している。これを下抜ければ構造は弱気に傾き、次のサポートは0.20ドル、さらに広範な下落目標は0.18ドルであり、現価格から約15%の下落余地となる。

また、ブル・ベアパワー(BBP)指標はネガティブに転じており、売りの強さが買いを上回っていることを示している。オンチェーン指標の弱気傾向を裏付ける形だ。小口投資家は売り姿勢を強め、買い手は市場から離れている。
BBP指標(エルダー・レイ・インデックスとも呼ばれる)は、価格の極値と移動平均の差から買い手(ブル)と売り手(ベア)の力を測定する。現在は売り圧が優勢で、市場支配は弱気に傾いている。
0.21ドルの水準を守れなければ弱気シナリオがさらに現実味を帯びる。一方、0.23ドルを突破できれば下落仮説は無効化され、再び回復局面へ向かう可能性がある。
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