ドレイクのXがハッキング＝偽ミームコイン‘アニタ’宣伝に利用される

世界的ラッパー、ドレイクのX（旧Twitter）アカウントが14日、偽のミームコインを宣伝するためにハッキングされた。

現在削除されたこの詐欺投稿は、プラットフォーム上で高名なアカウントを狙う詐欺が増加していることを示している。

ドレイクのアカウントハッキング:暗号資産詐欺増加

12月14日、ブロックチェーン調査員のZachXBTがこの侵害を発見し、ドレイクのXアカウントが「アニタ」という詐欺ミームコインを宣伝するために悪用されたことを明らかにした。

ハッカーたちは、このコインが2022年からドレイクが公に協力しているギャンブル会社、ステークと共同で開発されたと偽って主張した。投稿にはスマートコントラクトアドレスと宣伝資料が含まれており、詐欺に信憑性を持たせていた。

ドレイクの暗号資産への関心がこの詐欺に重みを加えた可能性がある。しかし、詐欺コンテンツは削除され、ミームコインに関連するアカウントは停止された。

市場の観察者たちは、この事件がX上での暗号資産詐欺の急増を浮き彫りにしていると指摘した。過去1か月で、カルダノ財団のような組織の高名なアカウントが悪用されている。これらの事件は、詐欺トークンに偽の正当性を持たせたり、偽のエアドロップを装ったりすることを目的としている。

さらに、ブロックチェーンセキュリティ企業のScam Snifferは、X上の偽の暗号資産関連アカウントが11月の160件から1日300件以上に急増していると指摘した。同社は、これらの詐欺師がインフルエンサーを装ってユーザーを詐欺的なTelegramグループに誘導することが多いと述べた。

一度内部に入ると、被害者はOfficialSafeguardBotというボットを使って身元を確認するよう指示される。このボットは社会工学的手法を用いて緊急性を作り出し、ユーザーに有害なコマンドを実行させる。

確認プロセス中に、ボットは被害者のクリップボードに悪意のあるコードを密かに注入する。このコードが実行されると、暗号資産ウォレットにアクセスし、機密情報を盗むためのマルウェアがインストールされる。Scam Snifferによれば、このマルウェアはVirusTotalによってフラグが立てられ、すでに多くの秘密鍵の盗難が確認されている。

この傾向は、フィッシング、マルウェアの展開、社会工学を組み合わせた新たでより危険な暗号資産詐欺の段階を反映している。ユーザーは警戒を怠らず、疑わしい暗号資産のオファーやアカウントに関与しないようにすることが求められている。

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