ETH/BTC比率42カ月ぶり最低水準＝イーサリアム、ビットコイン価格上昇の動きに遅れ

ETH/BTC比率は、イーサリアムの価格パフォーマンスをビットコインと比較する指標であり、2021年3月以来の最低水準に達した。一方、BTCは当時、9万8,000ドルまで上昇していた。

主要な暗号資産は過去7日間で7.45%上昇したが、ETHは同じ地域にとどまり、投資家はアルトコインの将来について懸念を抱いている。

イーサリアム、ビットコインに遅れ続ける

2月には、ETH/BTC比率が年間最高の0.060に達した。その時期には、イーサリアムの価格がビットコインを上回り、アルトコインシーズンを確認するとの憶測が広がった。しかし、それは実現せず、ビットコインの価格は新たな高値を更新し続けている。

一方、イーサリアムは年初に4,000ドルに達したにもかかわらず、史上最高値を再び試すことができていない。このパフォーマンスの差は、いくつかの要因に関連している可能性がある。例えば、今年は両方の暗号資産が上場投資信託（ETF）の承認を受けた。

しかし、ビットコインは数十億ドルの資金流入を見た一方で、ETHは資本を引き付けるのに一貫性がない。したがって、機関投資家の流入がBTCを100,000ドルに向かわせ、ETH/BTC比率が42ヶ月ぶりの最低水準である0.033に低下している。

さらに、イーサリアムのパフォーマンスの差は、持続的な売り圧力に大きく起因している。例えば、CryptoQuantのデータによれば、上位10の取引所への流入が461,901 ETHに達し、執筆時点で約15億ドルと評価されている。

この取引所への流入の急増は、投資家による大規模な預金を反映しており、売却意欲の高まりを示している。このような動きは通常、取引所でのETHの供給を増加させ、価格下落の可能性を高める。

対照的に、取引所への流入が少ない場合、投資家が資産を保持していることを示すが、ETHには現在その状況はない。

執筆時点で、ETHは3,317ドルで取引されており、昨日の終値より高い。しかし、アルトコインは依然としてパラボリックSAR指標の下にある。パラボリックSARは、価格の動きを追跡する一連のドットを生成し、下降トレンドでは価格の上に、上昇トレンドでは価格の下に位置する。

ドットの「反転」—一方から他方への移動—は、潜在的なトレンドの反転を示すことが多い。以下に示すように、指標はETHの価格の上にあり、暗号資産が最近の上昇を反転させる可能性を示唆している。

もしこれが事実であり、ETH/BTC比率が低下する場合、イーサリアムの価格は3,083ドルに下落する可能性がある。しかし、買い圧力が増加すれば、それは起こらないかもしれない。その代わりに、価値は3,500ドルを超えて4,000ドルに向かって急上昇する可能性がある。