イーサリアム供給枯渇、レバレッジ急増＝ETHに強気の兆候？

低迷から回復を試みる暗号資産市場の中、主要アルトコインのイーサリアム（ETH）は過去1週間で9%の上昇を記録した。

この上昇は、市場全体の強気の感情の徐々の復活によるものだが、2つの重要なオンチェーン指標がETHの勢いがさらに強まる可能性を示唆している。

ETH供給量年初来安値、トレーダー大口賭け

オンチェーンデータによれば、ETHの取引所準備金は今年の最低水準にまで減少している。本稿執筆時点で、この指標は1832万ETHであり、2月2日に達した年初来のピークである1974万コインから7%減少している。

資産の取引所準備金は、取引所ウォレットに保管されているコインやトークンの総量を測定し、即時取引可能な供給量を表す。これが減少すると、トレーダーは保有資産を取引所から引き出し、長期保管、ステーキング、またはスポットETH ETFに移行し、資産の利用可能な供給量を減少させる。

これは、ETHの供給減少が価格上昇圧力を生む可能性があることを意味する。売却流動性が低下し、需要が安定していると、価格が上昇する傾向がある。

さらに、ETHの推定レバレッジ比率（ELR）が上昇しており、トレーダーがコインの将来の価格上昇に対する賭けを増幅するためにレバレッジを使用していることを示唆している。

参考までに、ELRは3月21日に年初来の高値である0.686に達した後、わずかな後退を見せた。本稿執筆時点で、ETHのELRは0.683である。

ETHは現在2089ドルで取引されており、過去1日で4%の上昇を記録している。エルダー・レイ指数が示す緑のヒストグラムバーは、アルトコインに対する強気のバイアスの増加を反映している。本稿執筆時点で52.80に達しており、過去30日間で最高値である。

この指標は、市場における買い圧力と売り圧力を測定する。その値がプラスである場合、買い手が優勢であることを示し、強い上昇傾向と価格上昇の可能性を示唆している。

ETHの強気派が支配力を強めれば、コインの価格を2148ドルに押し上げる可能性がある。

しかし、弱気派が再び優勢を取り戻せば、アルトコインの価値は1759ドルに下落する可能性がある。