イーサリアムが2000ドルを超える強固な足場を築けないことが、投資家のセンチメントを冷やし、多くのトレーダーが潜在的な売却に備えて資産を流動的に保つ原因となっている。
この慎重な姿勢は、取引所からのETHの引き出しが7か月ぶりの低水準に落ち込んでいることに反映されている。
ETH取引所の活動は弱気センチメント増加を示唆
イーサリアムの取引所取引の優位性を評価すると、ETHの出金は1月下旬以降、大幅に減少していることがわかる。Glassnodeによれば、ETHの取引所での出金取引は26日、5万9755コインに達し、8月31日以来の最低の1日あたりの数を記録した。
取引所からのETHの引き出しが減少すると、より少ない投資家が保有をプライベートウォレットやコールドストレージに移していることを意味する。これは、コインを長期保有するつもりがないことを示唆している。代わりに、彼らはETHコインを取引所に置いておくことに熱心であり、売却の準備が整っていることを示すトレンドだ。
同時に、ETHの預け入れが増加しており、市場での売り圧力の増加を確認している。Glassnodeによれば、3月の初めから取引所に送られたETHコインの数は10%増加している。
資産の取引所への預け入れがこのように急増すると、より多くの投資家が保有を取引所に移していることを意味し、しばしば売却の準備をしている。弱気のセンチメントが弱まると、これらのコインは利益のために売却され、ETHの価格にさらなる下落圧力をかける。
ETH、上昇傾向か？強気派は2148ドルで抵抗
本稿執筆時点で、ETHは2073ドルで取引されており、過去1週間で3%の上昇を記録している。これは市場全体の回復の一環だ。
日足チャートでは、主要なアルトコインが上昇トレンドラインに沿っており、価格の持続的な成長を示している。上昇の勢いが強まり、取引所からの引き出しが増加し、預け入れが減少すれば、ETHはこのトレンドを維持し、2148ドルの水準を取り戻す可能性がある。
しかし、取引所の活動が変わらず、売り圧力が増加すれば、ETHは上昇トレンドラインを下回り、1759ドルまで下落するリスクがある。
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