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イーサリアム10%急騰も過去は上値警戒

22日 12月 2025年 21:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • イーサリアム価格はRSIのダイバージェンス再出現を受けて10%上昇し、以前の27%反発局面と類似の動きを示した。
  • 使われたコインは92%超減少し、ETHが3,000ドル超で安定する中、売り手が後退した。
  • 価格が$3,470を突破しなければ、反発の失速が再発する恐れがある。
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イーサリアム価格は12月の安値から静かに反発している。12月18日に底打ちして以降、ETHは10%超上昇し、本稿執筆時点で3000ドル台を回復。

今回の動きは偶然ではない。チャート上には見慣れた強気の反転パターンが再出現し、今回の上昇を裏付けている。今四半期初めにも同じパターンが現れ、27%の急騰を引き起こした。ただし、注意点もある。その時の上昇は重要なレジスタンスゾーンで止められた。現在イーサリアムは同じ壁へ再び向かっている。今回の反発がこのまま続くか、一服するかは今後の展開次第。

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コインの停滞で上昇反転再来

最初のシグナルはモメンタムの動きに現れる。11月4日から12月18日にかけて、イーサリアム価格はより低い安値を付けた。

同じ期間、RSI(相対力指数)はより高い安値を記録した。RSIは買いと売りの勢いを測る指標。

価格が下落しRSIが上昇する場合、価格が下がっていても売り勢力が弱まっていることを示す。これを強気のダイバージェンスと呼び、トレンド転換のきっかけとなることが多い。

このパターンは11月4日から12月1日にも形成された。

そのシグナルの後、イーサリアムはほぼ27%上昇し、3470ドル付近でレジスタンスにぶつかった。

Bullish Divergence
強気のダイバージェンス 出典:TradingView
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今回はモメンタムのシグナルにオンチェーンの動きも加わっている。

Spent Coins Age Band指標は、新旧双方の保有者がどれだけETHを移動させているかを示す。この指標が急減した場合、売却や移動されるコインが少なくなり、休眠コインが増えていることを意味する。

12月19日時点で、移動されたコインは約43万1000ETHだった。12月22日にはこの数字が3万2700ETHまで急減。コイン移動量は92%超の減少となった。

Fewer ETH Moving
ETH移動量の減少 出典:Santiment
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簡単に言えば、ETHの潜在的な売り手が大幅に後退した。長期保有者は売りを控え、短期トレーダーの動きも鈍化した。こうした売り圧力の減少がRSI安定化や価格回復の要因となっている。

イーサリアム価格の重要水準に注目

モメンタム改善が見られる一方、イーサリアムには依然大きなレジスタンスが立ちはだかる。直近で重要な水準は3040ドル。ETHがここを維持できない場合、反発は維持できなくなる。

その上には先述の3470ドルが最大の壁となる。

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この水準が前回のRSIダイバージェンスによる上昇の上限となった。イーサリアムが再びここで失速すれば、再び反落となる。

3470ドルを明確に突破し、日足終値でも上回れば展開が変わる。

Ethereum Price Analysis
イーサリアム価格分析 出典:TradingView

その場合、今四半期に主要なレジスタンスだった3660ドルや3910ドル台への道が開ける。

下落リスクも残る。イーサリアムが2940ドルを割り込めば、売り圧力が再燃する可能性。さらに下では2770ドルが次のサポート、2610ドルがより深い下値の守りとなる。

結論は明確。イーサリアムは見慣れた強気パターンで反発し、コイン移動の急減も後押ししている。しかし、この上昇にはまだ確証が必要。3470ドルの突破がない限り、この動きは本格的なトレンド転換ではなく、あくまで反発局面にとどまる。

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