イーサリアムのここ数週間の価格の低迷は、投資家に深い懸念を与えている。暗号資産市場全体は回復の兆しが見られる中、ETHは依然として低調だ。
このコインの価格は2600ドルの領域を下回り続けており、特に個人投資家からの需要の弱さを反映している。
イーサリアム停滞=クジラの支援も小口需要を喚起できず
ETH/USDの日足チャートの読み取りによれば、ETHは5月9日以来、横ばいのトレンドに閉じ込められている。この期間中、主要なアルトコインは2750ドル付近で抵抗に直面し、2185ドル付近でサポートを見つけている。
最近のCryptoQuantのレポートは、この停滞が強力なクジラの蓄積と個人投資家の参加減少の間の行き詰まりに起因していると示唆している。
レポートによれば、クジラは毎週約6万ETHをステーキング契約に移動し、ネットワークとそのコインに対する長期的な信頼を示している。CryptoQuantのデータによると、ステーキングされたETHの総価値は3600万コインに達し、6月には3%増加した。

また、20万ETHを超える大規模な取引所からの引き出しは、これらの投資家が売り圧力を吸収し、供給を減らそうとしていることを示している。
ETHのステーキング総価値が上昇すると、主要保有者のコインの長期的な見通しに対する信頼が高まっていることを示す。これに取引所への流入の減少が加わると、市場の流動性が引き締まり、価格の安定を支える可能性がある。
しかし、これはETHには当てはまらない。大口投資家の強気な行動にもかかわらず、個人投資家の需要は依然として弱い。
CryptoQuantのレポートによると、ETHを取引する日次アクティブアドレスは30万から40万の間で停滞しており、強気なブレイクアウト時に通常見られるレベルには程遠い。

イーサリアムのアクティブアドレス 出典:CryptoQuant
クジラがETHを吸収し続ける一方で、コインに対する個人投資家の需要の減少がその価格をレンジ内に留めている。
ETH、2750ドル突破を目指す
本稿執筆時点で、ETHは2602ドルで取引されている。需要の再燃があれば、アルトコインは2750ドルの重要な抵抗レベルを突破し、3067ドルへのラリーの道を開く可能性がある。

しかし、弱気の圧力が強まれば、ETHはさらに2424ドルまで下落するリスクがある。
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