暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)価格は14日、年初来最高値を更新した。その後は反落し、上昇トレンドは一服。現在は重要なレジスタンスゾーン付近で揉み合っており、今後のトレンドは先行き不透明だ。
イーサリアム、一時レジスタンスゾーンを上抜けもだましに終わる
日足チャートのテクニカル分析によると、トレンドの方向性は不透明だ。イーサリアムは6月21日、下降チャネルの上値抵抗線をブレイクアウトした。その後、7月14日に2029ドルの年初来高値をつけた。この時、1940ドルのレジスタンスゾーンからも上抜けした。
このレジスタンスゾーンは、フィボナッチ・リトレースメント(相場反発での買いや相場反落での売りのポイントを探る指標)0.618の抵抗線に相当する重要なポイントとなっている。
そのため、上値抵抗線ラインとレジスタンスゾーン両方のブレイクアウトにより、高値を目指す強気トレンドへと転換したように思われた。しかし、直後に1940ドルを割り込んだため、このブレイクアウトは無効となった(緑色の円)。そのため、1940ドル付近が再び上値抵抗線として機能するだろう。
また、相対力指数(RSI)からもトレンドの方向性を予測することは難しい。RSIが50を上回り、かつ上昇傾向を示している場合、強気トレンドを示唆する。RSIは現在、50を上回ってるが下落傾向にあるため、トレンドの方向性は不透明と言える。
RSI(相対力指数)とは:
暗号通貨が買われすぎか、売られすぎかを判断する指標として利用される。数値は0~100で表され、一般的に50以上で強気トレンド、50以下で弱気トレンドと判断される。価格が反発するとRSIも反発する場合が多い。
イーサリアム、上昇チャネル内で反発すれば強気トレンド継続も
6時間足チャートのテクニカル分析からも、トレンドを判断することは難しい。エリオット波動に基づく波動カウントは、6月15日から7月3日の間に推進5波を描き、以降はA-B-Cの修正3波(黒線)の動きが見られる。上昇チャネル内で動いていることから、これは調整の動きである可能性は高い。
しかし、調整が完了するのか下落トレンドに入るのか、方向性は不明だ。これまでのところ、波動Aと波動Cの比率は1:1で、調整が完了したことを示唆する。しかし上昇チャネルからブレイクダウンし、比率が1:1.61となった場合、1790ドルまで下落する可能性がある。
よって、上昇チャネルから下抜けするか、反発するかによって今後のトレンドが決定される可能性が高い。下抜けした場合、1790ドルまで下落する可能性がある一方、反発した場合は年初来高値を再び更新し、次の抵抗線となる2500ドルまで上昇する見込みがある。
翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Ethereum (ETH) Price at Risk After 7% Weekend Dip – What Lies Ahead?
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