イーサリアム価格は直近24時間で約11.5%下落した後、約2.5%反発し、現在は3230ドル前後で推移している。それでも24時間ベースでは約6%安と弱含みの展開が続く。
もっとも、足元ではチャート上で反転を示唆する形状が浮上しており、下落局面が一巡しつつあるとの見方もある。ただ、大口保有者(クジラ)の動きが鈍い状況で、上昇基調が定着するかはなお見極めが必要だ。
Sponsored反転パターン出現も、クジラの買いは勢い欠く
イーサリアムは日足チャートで強気のハラミを形成している。これは、前日の長い陰線の範囲内に小さな陽線が収まるパターンで、売り圧力の後退や買い手の主導権回復を示唆するものとされる。
同様のパターンは11月5日にも発生したが、当時は買いの勢いが短期間で失われ、反発は不発に終わった。この経緯から、市場では今回のサインに対して慎重な見方もある。買い手が前回の失敗を覆し、上昇局面を維持できるかが当面の焦点になる。
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プレッシャーはクジラの行動から来ている。1万ETH以上を保有するウォレットの30日間の変化を追跡するメガクジラアドレス数が再び減少し、11月8日に見られた同じネガティブレベルに戻っている。
1万ETHを保有するアドレスの数も、11月2日以来減少傾向にある。11月6日から11日にかけて一時的な反発があったが、その直後に下落が再開した。この保有量の減少は、以前指摘したリスクであるイーサリアムの弱気クロスオーバーと一致。
そのため、強気のハラミが活発化しているにもかかわらず、クジラはその動きにまだ支援していない。その結果、イーサリアムの価格反転パターンはチャート上で見えるほど強くない。
イーサリアム価格の反転拡大か消滅かを決める重要レベル
もしこの強気パターンが保たれるなら、イーサリアムの次のテストは3,333ドル付近になるだろう。今週のリバウンドを制限した短期レベルだ。これは、後でイーサリアムの価格チャートを論じる際に言及される。
より強力な障害となるのは3,650ドルで、最近の安値から12%の動きが必要。大量のETHが最後に取引された場所を示すコストベーシス分布ヒートマップのデータによれば、3,638ドルから3,667ドルが最大の供給ゾーンの一つを維持。
このゾーンには150万ETH以上が含まれており、突破すれば買い手の強いコミットメントが示される。このため、3,650ドルのレベルが重要さを増している。
このバンドを上回って終値をつけることで、強気のハラミが機能していることが確認され、より広範な回復への道が開ける。しかし、イーサリアムの価格が3,150ドル近辺のサポートを失えば、パターンは急速に弱まる。
3,050ドルを下回る急落は、構造を無効化し、売り手が低価格に押し下げることを許し、今月初めのハラミ失敗後と同様の結果を繰り返す可能性がある。